【縄文道通信第43号】天職ガイド―日本は90%サラリーマン社会―パラダイムシフトで見えて来るものは(後)
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(一社)縄文道研究所
NetIB-Newsでは、(一社)縄文道研究所の「縄文道通信」を掲載していく。
今回は第43号の記事を紹介。
市場の流動性の活性化のためのヒント
(3)偏差値的学歴主義の幻想からの脱却の時代―天職への目覚め
天職という観点からみて、学歴は参考指標である。東大出身のベンチャー起業家が多く出現するのは、すばらしいことだ。ベンチャーは失敗するリスクが高いため、挑戦する意識を高くもつ必要がある。
スポーツ、芸術、芸能、職人の世界―プロの料理人、伝統工芸、ファッションなど―のいわゆる天職を得て才能を最大限に伸ばし、生きてゆくには、学歴は参考指標にしかならない。41号で紹介した囲碁や将棋の世界も同じで、本当のプロの世界は学歴よりむしろ学力と実力の世界だ。
(4)個人の就社意識の変化―天職の探求
日本はサラリーマン人口が90%だが、戦前はサラリーマン人口が約10%で、圧倒的に多くの人々が自営業、個人経営者であり、個々人が経営のプロであった。
前節で述べた4つの現象はいずれも個人が真剣に天職を探求しつつある兆候だ。サラリーマンから自営業への転向の模索でもある。
新型コロナの影響でリモートワークが増え、企業も副業を認めつつある。サラリーマンは自分の「好楽得」はいずれの分野であるかと、キャリア、スキル、ナレッジ(知識)、さらにパーソナリティ(人格)を徹底的に見直し始めている。
ピラミッド型の弥生型人材からの決別
よって転職市場でミスマッチが表面化しているのは、個人と企業側の期待との間に乖離があることも一因だが、日本のサラリーマンが、真の天職を見出すまでこの現象は続くと思う。「縄文道」の唱える縄文型人財がピラミッド型の弥生型人材から決別して、自立、自律した職業選択に移行する過程にあると思う。
以上のように、日本が戦後の90%がサラリーマン型の社会から、戦前の90%が自由、自律・自立型、自営業の人財である社会へと移行する過渡期にあることが明らかだ。このような自営業志向の縄文型人財を、筆者は「新縄文人」と命名している。
新縄文人は以下の8つの特性をもつが、今後はグローバル化、DXやインターネット化が進むため、新縄文人と新縄文型経営者を増やしていくことが、日本が人材資源で生き延びる道であると確信する。
新縄文人は8Cを備える(2020年1月12日商標登録・承認済)
(1)COURAGE――現状を打破する勇気
(2)COMMON SENSE――逞しい常識
(3)COMMONLY USEFUL SKILL & KNOWLEDGE――世界で共通する技能と知識
(4)COMPETENCY――成果を出しうる能力
(5)COMMUNICATION SKILL――意思伝達能力
(6)COMPLIANCE――法令遵守(コンプライアンス)精神
(7)COOPERATIVE MIND――協働精神
(8)CULTURALLY BARRIER FREE――異種文化の壁を破れる上記は日本人にとって大変高いハードルだが、いかに人財を育成していくかについては別途述べたい。
(了)
Copyright Jomondo Kenkyujo
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