2024年12月23日( 月 )

健康・安全意識の高まりに乗って、オールミネラル化システムにブレイクの兆し

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(株)クリスター専務取締役 岩本 正光 氏

暮らしの水をミネラル化~設立30周年の意味

 独創的な水処理システム『ミネラルクリスター』を製造・販売する(株)クリスター。雨が山の地層を通過し、豊富なミネラルを含んだ名水となって地下から湧き出る―そんな自然の仕組みの製品化はほかに類を見ない。2年前に開発者である先代からバトンを引き継いだ岩本正光専務は「創業期には実にさまざまな方法で水を浄化・活性化すると謳う会社が存在したが、そのほとんどは淘汰された。設立から30年という年月の意味は重い」と語る。

 クリスターはマンション1棟ごと、使用するすべての水がミネラルウォーターになるのが特徴。飲み水にとどまらず、入浴や料理、洗い物など、生活で利用する水がミネラル化されるのだ。このシステムの今後に、新型コロナウイルスはどのような影響を与えるのだろうか。

安心な水へのニーズが向上、新たなマーケットも視野

 年1回、メンテナンスのためにユーザーを訪問する決まりだが、「こんな状況なので、うかがって良いものか尋ねたところ、断られたところは一件もなく、なかには『例年よりもちゃんとチェックしてください』という声さえあった」(岩本専務)。

 緊急事態宣言下で自宅にいることが多くなったため、クリスターの温浴効果や料理の味が向上するという特徴が発揮された結果だ。また、クリスターがつくる水の「高い抗菌力」や「免疫力をアップさせる効果」を、ユーザーが意識している証拠でもある。

 実はコロナショック以前から、新しいマーケットをつかみつつあった。これまで集合住宅での採用は分譲マンションがほとんどだったが、賃貸マンションへの導入が増加してきたのだ。

 岩本専務は「クリスターを設置した物件は、入居が早く決まる。住まいの水のすべてがミネラルウォーターになることが、ようやく多くの人に価値として認められるようになってきた」と時代の変化を感じている。

 今後、人々の健康意識のさらなる向上に合わせて、クリスターへのニーズが高まることは間違いない。マンションだけでなく、戸建住宅や食品工場、飲食店といったマーケットも同様だ。この追い風に乗れるか。クリスターは今、30年目の一大エポックを迎えている。

【チカラ・元木 哲三】


<COMPANY INFORMATION>
所在地:福岡市博多区博多駅1-5-1博多大博通ビルディング7F
設 立:1990年8月
資本金:3,000万円
TEL:092-451-8300
URL:https://www.crystar.jp

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