たばこ増税で「くちびる寒し」秋の風!10月1日より値上げ~コンビニでは駆け込み購入対応中!
2020年10月1日のたばこ税増税にともない、大手たばこメーカーであるJT(日本たばこ産業(株))224銘柄、FM(フィリップ・モリス・インターナショナル)101銘柄、BATJ(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(合))69銘柄のたばこが一斉に値上げされる。
JTの主力ブランドのメビウスは、1箱490 円から50円値上げされ540円となる。メビウスの価格は過去5年間で、16年に430円から440円、18年に480円、19年に490円とじわじわとアップ。この4年で実に110円の値上げとなっている。
今回の増税は、18年の税制改正で決定されたもので、コロナ禍といえども先送りすることもなく実施され、加熱式たばこも値上げされる。コンビニなどでは、駆け込み購入に対応して十分な在庫を準備しているという。
主な銘柄の値上げ価格は次の通り。
紙巻たばこの主な改定価格
○ナチュラル アメリカン スピリット
現行 530 円 → 改定 570 円
○セブンスター、ピース(20 本入)
現行 510 円 → 改定 560 円
○メビウス、ピアニッシモ
現行 490 円 → 改定 540 円
○マールボロ・ブランド
現行 520 円 → 改定 570 円
○ラーク・ブランド
現行 460 円 → 改定 500 円
○パーラメント・ブランド
現行 500 円 → 改定 540 円
加熱式たばこの主な改定価格
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○メビウス(プルーム・テック)
現行 490 円 → 改定 540 円
○メビウス(プルーム・テック・プラス)
現行 500 円 → 改定 550 円
○マールボロ・ヒートスティック(アイコス)
現行 520 円 → 改定 550 円
○マールボロ・ヒートスティック・ディメンションズ(アイコス)
現行 530 円 → 改定 560 円
たばこは、代金のおよそ60%以上が税金。税収総額は年間およそ2兆円で、国と地方におよそ1兆円ずつ振り分けられている。今回の増税で2,000億円以上の増収が見込まれており、アベノマスク代(260億円)を払っても十分におつりが出る金額だ。
これまでの二十数年間は、喫煙者の減少を税率アップで補い、年間2兆円を超える税収を確保してきた。たばこ税は、増税しても文句の出ない、毎年安定した貴重な税収源となっているのだ。
平成30年「厚生労働省国民健康栄養調査」によれば、習慣的に喫煙している者の割合は、全体で17.8%。男女別にみると男性 29.0%、女性 8.1%で、年収の低い人ほど喫煙率は高くなっている。
4月1日から改正健康増進法が施行され、屋内では原則全面禁煙。さらに新型コロナ対策として喫煙所の閉鎖や、相次ぐ値上げなど、喫煙者にとっては受難続きだが、追い打ちをかけるように1年後の21年10月も値上げが予定されている。
【TMS】