『脊振の自然に魅せられて』第15回脊振クリーンアップ登山へ向けて
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2010年から開催している「脊振クリーンアップ登山」は、今年で第15回目の開催となる。
08年から福岡市早良区役所、西南学院大学ワンダーフォーゲル部(以下、ワンゲル部)の学生とOBが主体となり、脊振山系に道標設置活動を続けてきた。毎年、春と秋に開催する脊振クリーンアップ登山も定着したため、14年から春のイベントは山開きへと切り替えて、脊振クリーンアップ登山は秋のみ開催とした。
今年は、新型コロナウイルス流行の影響で春の山開きは中止したため、秋の脊振クリーンアップ登山の開催を思案していたところ、早良区役所から、「開催しましょう」と打診があった。新型コロナも対策を行っていれば、クラスター発生を防止できることもわかってきた。第15回脊振クリーンアップ登山は、10月11日(日)に開催することにした。
18年は9月30日(日)に開催予定だったが、台風のため中止した経験を踏まえ、台風の影響を避けて今年は開催日を10月11日(日)とし、参加者は通常の半数となる20名募集で開催する。マスクの着用、消毒液を用いた感染対策を行い、「密」にならないよう注意しながら登山することが必然となる。
脊振クリーンアップ登山は西南学院大学のワンゲル部が中心となり、OB・OGが応援で参加していたが、ワンゲル部は2年前から部員数が激減し、活動が縮小している。昨年は2名が入部し、今年も部員2人の加入があったため参加を期待していたが、大学は新型コロナのクラスター感染予防のため、後期もリモート授業が続いている。
授業や部活が新型コロナの影響を受け、学生生活を謳歌できない今の学生らには胸を締め付けられる思いを感じる。大学の構内は、学生の姿もなく閑散としている。
学生課に電話をして、部活としての脊振クリーンアップ登山への学生の参加許可を仰ぐと、「行政が主導するイベントで感染対策を行っているものは、申請書を提出したら参加できる」という返事をもらった。
筆者は台風10号の強風で登山道に倒木があり、登山道が荒れていることを懸念したため、台風10号が過ぎ去った9月15日に筆者と会員のワンゲル部の後輩2名、女性会員1名の計4名で、クリーンアップ登山の下見を兼ねて金山の登山道の整備を行った。
登山道に倒れかかった樹木や枝などを、鋸、鎌、剪定バサミを用いて処理した。12年前に設置したアゴ坂峠の道標は、今年の初めに会員 M氏と文字を補修していたが、汚れが気になったためスプレーで水をかけてタワシで磨き上げると、きれいになった。
午後1時に金山の山頂に到着し、暑さを避けて木陰に腰を下ろし、昼食を取った。後輩H氏がデザートにマスカットを振舞ってくれた。山歩きで汗ばんでいたが、マスカットで乾いた喉がうるおった。
昼食後、金山の山頂で草刈りをすると、手入れされた庭のようにきれいになった。山頂の樹木の隙間から、ぼんやりと博多湾が見えていた。
帰り道で下った直登ルートでは、以前に取り付けた小型道標の周辺に黄色の蛍光ペイントを塗り、遠くからでも見えるようにした。
山を下り、登山口に到着したのは午後3時であったが、暑い日でシャツは汗びっしょりだった。冷たい沢の水に飛び込んで体を冷やし、冷たいビールを浴びるほど飲みたいという思いに駆られた。
今年の脊振クリーンアップ登山は、熟練した山の会、日本たばこ産業(株)(JT)、(株)ヤマップの応援もある。10月15日は、良い天気であってほしい。
2020年9月17日
脊振の自然を愛する会
代表 池田友行関連キーワード
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