アイデア宝庫のショールーム開設~トイレブース・パーテーションの「メイク」
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大手企業がしのぎを削るトイレブース・パーテーション業界にあって、独創的な発想のオリジナル商品で評価を受ける(有)メイク(福岡県篠栗町)。商品を身近に感じて欲しいと、オフィス・倉庫移転を期にオリジナル製品のショールームを開設した。
アイデアの源泉は顧客重視の姿勢
近年、メイクは自社開発商品の特許、実用新案、商標登録の取得を進めている。たとえば、小児用のトイレブース「キッズRムーブ」はドアを弓なりに曲げている。複数のブースを並べてもスライド式ドアとして利用できる。子どもが駆け込んできてもぶつかる心配がないことに加え、ブース内を広く活用できる。同様の発想で開発された両開き戸「シンクロムーブ」は、片側ドアを引くと反対側が奥へ開くというもの。ブース内スペースを広くとることで和式から洋式への変更もしやすい。
これらのアイデアの源泉は昨年確立した社訓に基づいている。
「嘘をつかず、困難から逃げず、慢心・過信をせず、常に謙虚な心で私たちはお客様、地域社会に信頼されるように精進します」
代表の古川初男氏が事業運営に悪戦苦闘するなかでたどり着いた境地だ。こうした姿勢が安全性と省スペースの両立など、独創的な商品開発の源泉となっている。ショールーム設置で製品体感を実現
こうした状況のもと、同社は拠点拡大に踏み切った。
「いくら良い商品を開発しても新規客は相手が中小企業ならば不安になるはず」(古川氏)
という認識から、実物を体感できる施設設置は至上命令であった。また古川氏は「事業を営んでこられたのは従業員のおかげ」と感謝しており、篠栗町本社と須惠町倉庫を往復する従業員の負担軽減も課題として認識していた。敷地を探し始めて4年。念願の移転を実現し積極展開への準備が整ったが、古川氏は「少なくとも3年から5年は足元を固める時期」と身を引き締める。
あくまでも業容拡大よりも社訓の追求を強化していくのが同社の姿勢だ。【鹿島 譲二】
<COMPANY INFORMATION>
(有)メイク
代 表:古川初男
所在地:福岡県糟屋郡篠栗町大字若杉1038-1(9月26日から)
設 立:1991年3月
資本金:300万円
TEL:092-948-0038
FAX:092-948-0338
URL:http://make1991.jp法人名
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