「クイーンズヒルゴルフ場を守る会」発足
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クラブ会員が「ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ」の運営会社・(株)ザ・クイーンズヒルゴルフ場に対して民事再生手続きの開始を申請している問題で、同クラブ前理事長・出光芳秀氏を発起人に「クイーンズヒルゴルフ場を守る会」が発足した。
発起人に元理事6名の「クイーンズヒルゴルフ場を守る会」が発足
筆頭債権者・九州債権回収の債権元本は約20億円。ゴルフ場の経済的価値を12~3億円と試算する申立人側がもっとも警戒してきたのが、田原氏自身による民事再生法の申請だ。従来の「債務超過でない」とする主張と矛盾するが、田原氏が代表を務める大口債権者(有)アセットコーポレーション名で申請する可能性は少なくないと見てきた。実行されれば九州債権回収の担保権消滅費用との差額7~8億円が田原氏の手許に残ると見立てる。申立人側はゴルフ場の最大の債権者は「118億円の債権をもつクラブ会員。田原氏によるスポンサー選任を許すべきてない。」とし、「安っぽいコースにならないようには、会員の多数の力を集結する必要がある」と力をこめる。
こうしたなかで、「クイーンズヒルゴルフ場を守る会」が発足。出光芳秀氏(元新出光社長)、中脩治郎氏(元西日本シティ銀行副頭取)、榎本一彦氏(福岡地所会長)、鎌田迪貞氏(元九州電力会長)、柴田暢雄氏(元コカ・コーラボトラーズジャパン代表)、中牟田健一氏(元岩田屋社長)の元理事6名が発起人に名を連ね会員に文書を送付。「会員ファースト」のゴルフ場を目指すための入会依頼と民事再生認可と管財人選任に向け嘆願書への署名を求めている。
一方の田原氏は会員向けの文書で「ゴルフ場を売却して個人的な利益をえるというデマが拡散している」と反論。「そのような事実はない」と全面否定し、「恣意的な内容の文書に惑わされることなく「賛同」しないように」と依頼している。民事再生の可否判断へ向け裁判所の調査が進むなか、文書上での攻防が激しくなっている。
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