2024年12月22日( 日 )

クイーンズヒルゴルフ場「重鎮登場」で局面変化か

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 民事再生法の可否をめぐり裁判所の調査が進むなか発足した「クイーンズヒルゴルフ場を守る会」。申立人側と創業者の長男側の争いを静観してきた前理事の8名中6名が同会の発起人に名を連ねたことで民事再生を支持する立場をとったことが明らかになった。2名のうち1名は民事再生を主張してきた木上弁護士なので、ほとんどの前理事が法的再建を支持することになった。

 発起人は出光芳秀氏(元新出光社長)、中脩治郎氏(元西日本シティ銀行副頭取)、榎本一彦氏(福岡地所会長)、鎌田迪貞氏(元九州電力会長)、柴田暢雄氏(元コカ・コーラボトラーズジャパン代表)、中牟田健一氏(元岩田屋社長)といずれも創業者である田原学氏と同じ時代に地場財界を牽引した重鎮だ。理事辞任という無言の抗議をしたものの、これまで2度にわたる会員による民事再生では立場を明らかにしなかった。

 学氏の長男である田原司氏の経営手法に不満があったとしても学氏への義理立てを優先してきたものと思われる。しかし、ここへきて「会員の権利を侵害する」と明言し、司氏の経営にノーを突き付けた。
 文書の応酬に多くの会員が戸惑っていたが、司氏が招聘した取締役が辞任し、ほとんどの前理事が「反司氏」を明確にしたことにより、司氏の経営方針をめぐっての環境が厳しくなった。

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