【福岡県に緊急事態宣言】(6)福岡県下のパチンコホールはどう動く
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新型コロナウイルスの感染拡大阻止のため、13日、福岡県も緊急事態宣言の対象地域に追加された。昨年の緊急事態宣言の発出時には、コロナ禍で鬱屈した心情のはけ口にされたパチンコホール(以下、ホール)。福岡県下のホールは、今回の緊急事態宣言を受けて、どう動くのか。
なお、先行して緊急事態宣言が発出された1都3県で営業するホールに対しては、宣言が解除されるまでの期間の「広告宣伝自粛」「午後8時以降のネオン消灯」などへの協力が求められている。
ホールAは「広告宣伝自粛、ネオン消灯への協力願いがあれば、応じさせていただきます。ただ、時短営業や、前回のような休業要請には、協力金の支援があったとしても、正直応じられません」と、前回の休業要請に応じたために負ったダメージの深さをのぞかせた。
ホールBも「広告宣伝自粛、ネオン消灯に関してはお願いがあればご協力させていただきます」と協調姿勢を見せるが、その理由からは前回の一部メディアによる偏向報道と、その報道に踊らされた“自粛警察”からのいわれなきバッシングへのトラウマが感じられた。
「協力せず通常営業を続ければ、またマスコミから槍玉に挙げられることは間違いありません。再び休業要請が出され売上減少という事態に陥るよりは、午後8時以降のネオン消灯を含む、広告宣伝自粛に協力したうえで営業を続ける方が望ましいと考えております」。
仮に、ネオン消灯などの営業活動の自粛を行ったとしても、午後8時以降もこれまで遊技を楽しんできた歴戦の遊技ファンが急にそっぽを向くとは考えにくい。ホールBがいうように、ある程度の協力依頼には応じたうえで、午後8時以降も営業を続けるというのが最善手なのかもしれない。
また、関東圏でもホールを展開しているホールCは「すでに1都3県で営業中のホールは協力のお願いに応じていますので、福岡でも同様のお願いがあれば、応じます。人目を引き付けるために灯すネオンですが、営業活動の自粛が求められる緊急事態宣言下においては、逆に悪目立ちしてしまいますし」と、やはり前回のようないわれなきバッシングを気にしている様子がうかがえた。
このほか、話を聞かせてくれた福岡県下のホールの対応をまとめると、「(協力願いがあれば)午後8時以降のネオン消灯を含む、期間中の広告宣伝の自粛に協力させていただきます」という答えがほとんどだった。また、仮に休業要請が出された場合どうするかについては、ほとんどのホールが「仮に休業にともなう相応の損失補填(協力金)があったとしても、応じかねる」と答えた。
ホールに限らず、飲食店など多くの事業者が「お願い」に真摯に向き合おうとしている。「検討」続きのお上は、こうした事業者の誠実な対応に、一刻も早く応えるべきではないだろうか。
【代 源太朗】
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