【長崎】長崎大の日英公開シンポ「新型コロナとグローバルヘルス」
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長崎大学は3月7日午後5時から午後8時まで、福岡市のアクロス福岡国際会議場で「新型コロナとグローバルヘルス」をテーマに公開シンポジウムを開催する。
シンポジウムでは、日英の最前線で新型コロナウイルス感染症と戦う感染症疫学の研究者らが公衆衛生の役割について考える。日本医学ジャーナリスト協会西日本支部が共催し、会場定員100人、オンライン定員300人。参加は無料(先着順)。感染が拡大した場合はオンラインのみで開催する。
基調講演(メインスピーカー)は、京都大学大学院医学研究科の西浦博教授(環境衛生学)、国立国際医療センター病院(東京都新宿区)の大曲貴夫国際感染症センター長、ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院のジョン・エドモンズ教授。
西浦氏は、感染症疫学の数理モデル解析の第一人者。北海道大学の教授時代は厚労省クラスター対策班のメンバーとして、新型コロナの感染拡大を抑える対策で「ヒトとヒトの接触を8割減らす」ことを提唱した。神戸市出身。宮崎医科大学(現・宮崎大学医学部)卒。
大曲氏は、東京都が昨年7月に設置した新型コロナウイルス感染症モニタリング会議のメンバー。都の感染状況を分析しながら、医療提供体制や保健所の疫学調査体制などについて都知事に助言する。佐賀県嬉野市出身。佐賀医科大学(現・佐賀大学医学部)卒。
エドモンズ氏は、感染症疫学の数理モデル解析の権威者として英国政府に助言する非常時科学諮問委員会(SAGE)のメンバー。「新型コロナの感染拡大に、子どもたちは大きな役割をはたしていない」とSAGEの公聴会で報告。新型コロナでは、大半の呼吸器系ウイルスや細菌類の拡大抑制策とは違った対応の必要性を指摘した。
8日と9日も午後5時から午後8時まで、オンライン形式の分科会を開催する。コロナウイルスと対峙する臨床現場の実態や、変異株を含めたコロナウイルス株のゲノム解析の現状などを日英の医師らが報告、議論する。演者(スピーカー)は調整中。
同シンポは、文科省の卓越大学院プログラム事業の一環。長崎大学は2018年度の同事業に採択され、同大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科が中心になって、グローバルヘルス領域で世界最高峰とされるロンドン大学衛生熱帯医学大学院と学術交流を深めている。
【南里 秀之】
日英公開シンポジウム
<申し込み>
https://iscgh.jp/
<問い合わせ>
長崎大学生命医科学域・研究等支援課 卓越大学院シンポジウム担当
電 話:095-819-7583
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