【福岡県知事選2021(8)】下剋上組織を構築した功労者、蔵内勇夫県議会議員
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各県の自民党県支部連合会の状況を眺めてみた。
自民党熊本県連の会長は、福岡県と同じく県議会議員である。会長の後に国会議員代表が続き、その次に顧問格の国会議員の名前が並ぶ。佐賀県も同様の並び方をしている。中国地方に目を転じてみると、山口県・広島県・島根県ともに会長には現職国会議員が納まっている。福岡県周辺の各県の自民党県連の人事を紹介したが、自民党福岡県連の県議勢力が圧倒的に強いことを知るであろう。
親しい政治評論家に尋ねると「中選挙区制度の時代には考えられないこと。以前は、どの県でも自民党県連会長のポストには国会議員が座っていた。小選挙区制になって25年が経つ。選挙区が狭くなったことで、県会議員の集票力が重要になったことが、『力の逆転』を招いた。中国地方にはまだ昔の保守本流の名残がみられるが、いずれ福岡県と同様の現象が起きる」との予測を披露してくれた。
政治評論家はさらに、驚くべきことを付け加えた。「自民党福岡県連が下剋上になったのは、蔵内勇夫県会議員の政治手腕があってこそ」と断じており、この政治評論家は蔵内県会議員と昔から懇意にしているようだ。
次回は、蔵内県会議員を含めた「3人衆」の話に戻る。
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