【速報:福岡県知事選(14)】国交省出身・奥田哲也氏の名前が急浮上 データで予測・次の知事は誰?
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国交省出身、奥田哲也氏の名前が急浮上
22日に辞意を表明した小川洋・福岡県知事(71)。県選挙管理委員会は翌23日、小川知事の辞職に伴う知事選を4月11日投開票(3月25日告示)とする日程を発表した。
次の県知事候補者擁立をめぐっては、すでに観測気球気味の情報が飛び交っているが、まだ確定的な情報はない。現時点での後継最有力候補は服部誠太郎・副知事と見られているが、「一般的に、最初にあがった名前が最後まで残ることはない」(自民党県議)という声もあり、いまだ流動的であることに変わりはない。
そんななか24日になって急浮上してきたのが、久留米市出身で19年に国土交通省を退官した奥田哲也氏(58)の名前だ。私立ラ・サール高校から東大法学部を経て国交省に入省したキャリア官僚。武田良太・総務相の「肝煎り」という説もあり、にわかに知事擁立レースの軸となりそうな勢いだ。
データで予測、次の福岡県知事
ここでは奥田氏の名前をいったん脇に置き、次の福岡県の顔がいったいどんな人物なのかを予測してみたい。現在の各都道府県知事の属性についてデータをまとめることで、次期福岡県知事の横顔を浮かび上がらせるのだ。
現職知事47人の各種データを平均したものを基本に、若干、現実的要素を加えて補正した横顔がこれだ。
1)国家公務員総合職(キャリア官僚)出身。
2)所属していたのは総務省、もしくは経産省か。
3)官僚出身・国会議員の可能性も。
4)年齢は53歳、性別は男性。
5)出身地は福岡県の可能性が最も高いが、そうでなければ兵庫県の出身。
6)地元の県立進学校(※)から、東大法学部に進学している。
※福岡であれば修猷館高、小倉高、福岡高、筑紫丘高、明善高、東筑高など
7)私立高校出身であれば灘高(神戸市)か、九州であればラ・サール高(鹿児島市)まず、現職知事47人の前職で最も多いのは「中央官庁の官僚」で、県庁職員も含めると30人が該当する。その他の前職は国会議員(13人)、副知事(7人)、市長・町長(6人)、県議・市議(5人)など。何らかのかたちで行政や立法に関わった経験をもち、職歴も重複していることが多い。
性別は圧倒的に「男性」が多く、現職知事のなかで女性は小池都知事(68)と吉村美栄子・山形県知事(69)のたった2人だけだ。
知事に就任した年齢(初当選時)の平均は「52.38歳」。知事の出身地はその都道府県の出身者が最も多いが、なぜか兵庫県出身者が「5人」と多く、以下、東京(4人)埼玉(3人)大阪(3人)と続く。福岡県出身の知事は、小川知事のほかに島根県の丸山達也知事(50/久留米大附設→東大法→総務省)がいる。
出身大学で最も多いのは、これは当然ともいうべきか「東京大学」だった。小川知事の出身である京都大学(2人)を大きく引き離す。知事の前職でキャリア官僚が多いこともあるため、国家公務員総合職試験の合格者を多数輩出する東大法学部が他を圧倒し、他学部も含めると47人中27人が東大の出身者だ。
高校は、それぞれの都道府県の公立進学校出身者が多い。27人が公立(県立・都立・府立)高校出身者だった。これらの高校は伝統がある分同窓会組織がしっかりしており、ひいては選挙で有利という背景があるため。「知事になりたいのなら、県立トップ高から東大法」というルートはしばらく揺るぎそうにない。
私立高校では灘高校の3人が最多(他に、開成2慶応2洛星2ラサ2麻布1正則高1大阪明星1甲南女子1土佐1附設1)。国立高校は広島大学附属高2人と奈良女子大附属高1人の3人。
ちなみに、上のデータを奥田氏に当てはめてみると、省庁こそ違うものの、「官僚出身の50代男性」。出身地は「福岡」で「ラ・サール高から東大法学部」と、データから浮かび上がる次の県知事像と見事に当てはまる。
さて、奥田氏で当確か。野党陣営は不戦敗を決め込むつもりなのか、いまだ動きがない。
【県政取材班】
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