【みやき町】もっと子どもたちに伝えてほしかった~末安町長、古賀稔彦さんを偲ぶ
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1992年バルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダルリストで「平成の三四郎」と呼ばれた古賀稔彦さんが24日、がんのため川崎市内の自宅で亡くなった。享年53歳。
古賀さんは、バルセロナ五輪で金メダルを獲得した直後の8月19日、みやき町(旧・北茂安町)町民栄誉賞を受賞。19年2月には同町から「みやき町ふるさと大使」に任命されるなど、同町とのゆかりは深い。
古賀さんの訃報を受け、みやき町・末安伸之町長は次のように語った。
「訃報を知り、大変驚くとともに、信じられないくらいの悲しみを抱いています。古賀さんには、みやき町のふるさと大使になってもらい、19年12月には、中原中学校で講演をしていただきました。全校生徒が、バルセロナ五輪で金メダルを獲得したときの映像を見ました。多くの挫折やケガを負いながら、くじけずに不屈の精神でやり遂げられた。古賀さんは講演のなかで『皆さんも1度や2度の失敗はあると思います。それを人生の糧にしていただきたい』『努力は嘘をつかない』『夢に向かってあきらめない』など、熱く語っていました」。
末安町長は「古賀さんはみやき町、すべての住民の宝です。その宝を失ったことは大変残念です。昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で講演をお願いできませんでしたが、これからもほかの中学校や小学校で講演をしていただき、みやき町の子どもたちに元気や励ましを与えていただきたかった」と早すぎる死を悔しがった。
【内山 義之】
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