日本人女性の脳卒中、フラボノイドが豊富な果物の摂取でリスク低下
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(国研)国立がん研究センターの社会と健康研究センターは26日、日本人女性の場合、フラボノイドを豊富に含む果物の摂取量が多いほど、脳卒中の発症リスクが低下するという研究結果を発表した。
研究班は、1998年に全国9地域に在住していた44~76歳の男女のうち、食事アンケートに回答した8万7,177人を対象に、平均13.1年間にわたって追跡した。フラボノイドを豊富に含む果物(リンゴ・ナシ・柑橘類・イチゴ・ブドウ)の摂取量に基づき、対象者を5つのグループに分け、脳卒中の発症リスクを比較した。追跡期間中に4,091人が脳卒中に罹患した。
分析の結果、女性では、フラボノイドが豊富な果物の摂取量が多いグループほど、脳卒中の発症リスクが低かった。摂取量が最も少ないグループと比べて、最も多いグループでは発症リスクが30%低くなった。一方、男性については関連が見られなかった。
研究班は、日本人女性ではフラボノイドが豊富な果物の摂取量が多いほど、脳卒中の発症リスクが低下する可能性が示唆されたと考察。その理由に、フラボノイドによる抗酸化作用や抗炎症作用などを挙げた。
【木村 祐作】
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