【創業30周年】(株)高太~「人との出会いは宝物」高尾平八郎会長、自らの半生を語る(10)
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建設資材販売などを手がける(株)高太(佐賀市)は今年で設立30周年を迎えた。同社の高尾平八郎会長に自らの半生を振り返ってもらった。
会社の繁栄、社員の幸福を
高太は今年、創業30周年を迎えた。営業体制は整っており、工事部の前田氏は役所や元請からの信頼が厚い。高尾氏は今後人員を増やしていきたいと考えている。
これまでは大型プロジェクトに恵まれてきた。今後も高太として、地元建設業界の発展に向けて手伝いをしていきたいと高尾氏。
創業以来、国交省や佐賀県、佐賀市をはじめとする各市町村、100社以上の県内建設会社から仕事をもらい、1歩1歩前向きに進んできた高尾氏。設立からこれまでの間、ゴルフ場の倒産で1,000万円、建設会社の倒産で4,000万~5,000万円、トータルで不良債権が6,000万円近く発生したが、それを自己資金によってクリアできたのは社員の努力の結果だという。
高尾氏は2019年8月、食道がんと診断された。自身の半生をこう振り返る。
「高校を卒業してから北九州市で過ごした約4年間。会社を辞め、日田の自宅に戻っての高校の先生と飯田産業の副社長・飯田正雄氏との出会い。悩んでいた28歳のころにいただいた飯田社長からの『高尾君の時代が必ずやってくるよ』との言葉。金属部時代、上司・宮本氏に恵まれたこと。伸び伸びと自分の発想で仕事をさせてくれたこと。太洋社長・宮坂氏との出会い。国交省、佐賀県、各市町村の人たちとの出会い、お客様との出会い。人との出会いを大事にしています。たとえ裏切られたとしても、決して裏切らないことを心がけてきました。
現在75歳。残された時間、懸命に仕事をし、会社の成長を見守り、今まで育てていただいた方々に感謝の気持ちで接していきたい。最後に、会社の繁栄、社員の幸福(飯田産業・社是の1部)を願ってやみません。波乱万丈の人生を送れてよかったと思っています」。
(了)
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