老化は確実に進む(6)朝日も読売も劣化し、崩壊寸前、役目を終えた新聞メディア
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読者から見捨てられる~「終始無策」
NetIBNews「売上急落で大幅赤字に転落 (株)朝日新聞社」で朝日新聞社の業績を掲載した。2017年3月期の売上は4,009億円だったが、21年3月期には2,937億円まで減少し、3,000億円を割ってしまった。営業損益段階でも約70億円の赤字となっている。一番の問題点は、この5期で売上を約1,000億円減らしていることである。「経営陣は今まで何をしていたのか」と批判されても弁解の余地はない。少なくともほかの経営者から「無能集団」という烙印を押されるだろう。
今朝、『朝日新聞』1面に「読者のみなさまへ 購楳読料改定のお願い」が載っていた。「現在の朝刊、夕刊の1カ月の購読料は4,037円ですが7月1日から4,400円に値上げさせていただきます。値上げは27年7カ月ぶりです」という趣旨であった。とくに「値上げは27年7カ月ぶり」を強調しているのが印象に残った。業績悪化にともなって追い込まれ最期の禁じ手=購読料値上げの道に踏み込んできた。
筆者は月額400円の値上げで朝日新聞社の業績悪化を食い止めることができるのであれば喜んで協力する。まず、これがもたらす結果はわかりきったことである。来年3月までには読者数が1割減っているであろう。いやそれを上回る減少もあり得る。そうしたならば今年の売上は現状維持、翌年の売上はダウンとなるのは確定だ。50年以上購読してきたが、時代の波(新聞放棄)に乗って解約してしまおうかと考えた。
先輩記者で孤軍奮闘する佐藤章記者
佐藤章記者は朝日新聞OB記者。現在も活躍している希少な存在であると評価できる。経済畑からスタートして政治部へ転籍。鋭い記事を連発して編集部上司から煙たがられ、本流から外された。『週刊朝日』『AERA』などへ移動する。しかし、腐らずにスクープ記事を連発してきた実績をもっている。現在フリーで活躍しているが、最近発刊した『職業政治家 小沢一郎』の売れ行きが好調である。
同氏はYouTubeで人気の『一月万冊』のメインレポーターを務める。毎日のように登場して的確な指摘を行う。こちらも聞きながら毎回、感銘を受ける。「東京オリンピックは中止しろ!安倍前首相の1.5億円隠しの画策に利用されないようにしよう。検察も国民の立場に立って安倍氏を逮捕する決断を願う」と歯切れが良い。
ここまで覚悟して意見を述べるジャーナリストも少なくなった。希少価値がある。朝日新聞社の現役記者で、佐藤記者のように覚悟した記者は稀有だ。10人いれば、購読契約更新を宣言する。
読売新聞記者も同様に劣化
筆者にとって前代未聞の体験である。読売新聞の現役記者から「情報提供です。読売新聞西部本社でパワハラの隠蔽が行われています」というメールが届いた。詳細は別途Net IB Newsに掲載しているが、一部紹介する。
「加害者は北九州本部のAデスクです。被害者は部下のB記者ですが、これが最初ではありません。何度も部下を追い込んで休職や体調不良に追い込んでいますが、派閥に属しているとの理由で不問にされています。(略)どうか不正をただしてください。自分の連絡先は明かせないご無礼をお許しください」。
読者も同感ではないか。「記者が自身について名乗らないとは記者の資格がない」と断じられると思う。朝日も読売も、読者から見放され、なおかつ内部で記者たちが腐っていけば先行きに未来はない。
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