【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(26)~新福岡空港島(案)配置のオリジナル検討(1)
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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏
前回、2008年の福岡空港総合的調査専門委員会で発表された新空港の配置案6案を紹介した。だが、これらの候補地案が素人目にも「あり得ない建設候補地」であったことは前回述べた通りだ。
そこでC&C21研究会では、これらの国が示した候補地ではなく、独自に新空港島の候補地について検討した。
検討方法は下記の通りである。なお、現在でもこれらの配置のための条件は変わらず、大きな変化はないものと考えている。
(1)志賀島から相島・福津までの玄界灘一帯にメッシュをかけ、53メッシュについて検討する。
(2)海の中道海浜公園と津屋崎沖の2カ所に配置されている風向観測データを用いて、ウインドカバレッジを検討する。
(3)空港島の重心点とメッシュの中心点を重ね、すべての53メッシュ36方位について条件を加えていく。
(4)この条件は、「平均水深25m以浅」「空港制限表面」「ウインドカバレッジ99%以上」「騒音影響範囲が小さい方位」などである。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。関連キーワード
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