【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(27)~新福岡空港島(案)配置のオリジナル検討(2)
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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏
前回述べたように新福岡空港島の候補地の検討については、志賀島から相島・福津までの玄界灘一帯にメッシュをかけ、そこにさらに条件を重ねて絞り込んでいくことにする。
<条件1:平均水深25m以浅>
結果:1,908ケース → 53メッシュ1,880ケース
↓
<条件2:最低限の制限表面 「進入」+「延長」+「水平」>
結果:1,880ケース → 48メッシュ1,033ケース
↓
<条件3:最低限のウィンドカバレッジ95%以上>
結果:1,033ケース → 48メッシュ957ケース
↓
<条件4:望ましいウィンドカバレッジ99%以上>
結果:957ケース → 32メッシュ408ケース
↓
<条件5:望ましい制限表面確保 「進入」+「延長」+「水平」>
結果:408ケース → 9メッシュ36ケース
↓
<条件6:騒音影響範囲が小さい方位を抽出>
結果:36ケース → 7メッシュ26ケース(13方位)
こうしてそれぞれの条件を厳しくしていくと、当初は53メッシュ1,908ケースあった候補地が、最終的には7メッシュ26ケース(13方位)に絞り込まれていく。
結果として、志賀島と相島との間、海の中道の沖合あたりの場所が最適ということがわかるだろう。
これに当時検討されていた空港島(クロースパラレル)を落とし込み、騒音コンターを重ねた比較図が下記の通り。さらに最適な空港の方角が絞られてくるのがわかる。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。関連キーワード
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