【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(34)~新福岡空港島(案)と警固断層との位置関係
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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏
2005年3月20日午前10時53分、マグニチュード7.0、最大震度6弱の福岡県西方沖地震が発生。福岡市および糸島半島付近では過去最大規模の地震となった。
玄界島沖から博多湾、福岡市中央区を通り、春日市、太宰府市、筑紫野市までの約55kmにおよぶ活断層「警固断層」の横ずれが、この地震の発生原因となった。
地震調査研究推進本部のホームページによると、将来的に「警固断層」の断層帯北西部で同規模の地震が発生する可能性は低いと予測している一方で、断層帯南東部ではマグニチュード7.2程度の地震が発生すると推定。その際には、断層近傍の地表面で、2m程度の左横ずれが生じる可能性があるとみている。
新福岡空港島を検討するうえで、こうした活断層との位置関係には十分に留意しなければならないのは当然だ。
「警固断層」の位置図と新福岡空港計画案の位置図を重ねると、新空港島は「警固断層」上にないことが明らかである。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。関連キーワード
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