【インタビュー】働く人の環境を整備したい
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坪田 すすむ 立憲民主党福岡県第1区総支部長次期衆議院選挙の候補者である坪田晋(すすむ)氏(37)は1983年福岡市に生まれ、春吉中学校、筑紫丘高校を経て早稲田大学で学ぶ。福岡市で社会保険労務士として自身の事務所を経営するかたわら、ホームレスの自立支援を行う「NPO法人福岡すまいの会」の理事、障がい者のグループホームを運営する「(一社)てとて」の監事を務める。ラガーマンであり、九州で初の車いすラグビーチーム「福岡ダンデライオン」を立ち上げて代表に就任するなどさまざまな社会活動を行っている。
(聞き手:(株)データ・マックス代表取締役社長 児玉 直)
――どのようなきっかけで立候補したのでしょうか。これまで政治との関わりは?
坪田晋氏(以下、坪田) 2019年11月に堤かなめ県議からお話をいただいたのがきっかけです。もともと政治というものを必ずしも身近に感じておらず、政治によって何かを変えられると感じていたわけではありません。ただ、自身がそれまで社会保険労務士として業務をし、また車いすラグビーなどで障がい者福祉に関わるなかで、これらの福祉問題が政治に関わっており、人々の生活が政治に左右されることについて実感していました。
さらに原点を遡れば、大学4年生で東京に住んでいたときに、母が病気で倒れ、当時、兄は大阪にいたため、父が母の介助を行うことで乗り切ることができたという体験があります。幸いに父の会社の理解を得られましたが、そうでなければ私は介助のため大学を中退していたでしょう。同様の事態に直面して会社を辞めざるを得ない人はたくさんいます。この実体験から働く人の環境を整備したいという思いを抱き、それを実現するために社会保険労務士の仕事を選びました。そして、今回お話をいただいた際に、環境を変えるチャンスがあるのは政治の世界であり、国会で議論して法整備、環境整備をしないといけないと考え、挑戦することを決意しました。
――国民のためにどのような政策に取り組みますか。
坪田 私は福祉にずっと携わってきていますが、とくに障がい者福祉、介護福祉などにおいて人材が不足しています。不足の原因は低賃金、長時間労働と高負荷であり、キャリア設計が立てにくいことから離職する人が相次いでいます。超高齢化社会を迎えるなか、そうした人材は絶対に必要です。私たちもいずれは介護など福祉サービスを受けるようになりますが、現状では安心してサービスを受けられる状況にはなっていません。職員の処遇の改善策などを講じて、職員が福祉の業界でキャリア設計を描けるよう、また、新卒の人たちが職を選ぶ際に福祉、介護の世界でキャリアを積んでいきたいと思えるよう、注力していきます。
【茅野 雅弘】
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