【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(41)~お金を生み出す「森や公園」の構想
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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏
現・福岡空港の敷地は約350ha。仮に移転が決まったとしたら、世界中の不動産投資会社が注目するであろう。跡地には超高層ビルが乱立し、最先端のデジタル技術を活用したまちづくりが行われることは間違いないだろう。
しかし、福岡の人々が本当にほしいのは、そうした無機質な大都会だろうか。これまでヒアリングしてきたなかで筆者が感じたのは、博多祇園山笠やどんたくなどの「福岡のおもてなしの心や文化」を伝え継ぐようなまちづくりが必要なのではないか、ということだ。
そのため、あえて都市のなかに森を再生し、自然環境を創出することを考えたが、米ニューヨークのセントラルパークのような約350haもの森や公園をつくったとしても、その維持費は莫大なものになりかねない。
そこで考えたのが、「お金を生み出す森や公園ができないか?」ということである。
世界中を探してみると、「森」「湖」「公園」「動物」をテーマにした世界的有名なテーマパークの事例がある。それは、米国の「ディズニー・アニマル・キングダム」であり、フランスの「ディズニーランド・パリ」である。
そこで、「東京ディズニーランド」や「東京ディズニーシー」とは異なる、森に関連したディズニーキャラクターをコンセプトにした「ディズニー・フォレスト」構想を提案したい。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。関連キーワード
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