新幹線と旅館のシナジー効果で“お茶と温泉の街・嬉野”を発信~JR九州
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2022年秋の西九州新幹線武雄温泉―長崎間の開業を念頭に、JR九州は佐賀県嬉野市の嬉野温泉で全室源泉かけ流し風呂付の高級旅館を建設する。新幹線と旅館のシナジー効果によって、“お茶と温泉の街・嬉野”を国内外に発信する計画だ。
同社は24年3月末までのオープンを目指し、市や嬉野温泉の観光協会・旅館組合などと施設規模や開業時期を話し合い、既存のホテル・旅館との“共存共栄”を図る。
建設予定地は、静岡県浜松市の会社が経営していた同市嬉野町下宿のホテル跡地。嬉野温泉街の入口に位置し、JR九州バスなどバス会社4社が乗り入れる嬉野バスセンターから歩いて3分ほど、西九州新幹線・嬉野温泉駅からも車で約5分。
ホテルは2018年7月に廃業。その後、建物も解体された。敷地の面積は9,565m2。JR九州は7月、源泉2カ所を含めて買い取った。
計画する旅館の客室数は30室~40室。JR九州グループのホテル・旅館では最高グレードのザ・ブラッサムや「奥日田温泉うめひびき」(大分県日田市大山町)に匹敵する和風旅館が想定されている。
嬉野市は1915年から31年まで鉄道があった。しかし廃線後は、JR佐世保線武雄温泉駅(武雄市)が最も近い駅だった。嬉野温泉駅が開業すると、およそ91年ぶりの鉄道復活になる。
【南里 秀之】
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