2024年12月27日( 金 )

CIA総裁選に乗じ自民分裂画策か

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は「CIAの狙いは日本の革新勢力が一枚岩になることを阻止すること。革新勢力が一枚岩になれば、日本政治が刷新される可能性が高まる」と訴えた9月5日付の記事を紹介する。

8月16日付メルマガ記事
「政権刷新起爆剤になる横浜市長選」に
https://foomii.com/00050
「次の総選挙を戦うには菅義偉氏を温存した方が良策ではないかとの見解もある。
選挙の顔が刷新されて衆院選を戦うよりも、支持率急落が続く菅内閣を温存させて衆院選に持ち込む方が得策との考えだ。
しかし、悪政は可能な限り早期に除去するのが筋である。
『策士策に溺れる』の言葉もある。
菅義偉氏の為政に国民の不信と不満が爆発している」。
「いま何よりも求められていることは有害な菅内閣を退場させること。
横浜市長選では野党候補勝利に向けて戦術的対応が求められる」
と記述した。

横浜市長選は立共共闘が成果を上げて立憲民主党推薦候補が大差で小此木八郎氏を破った。
立共共闘によって横浜市長選に勝利した意味は大きい。

横浜市長選で総力を挙げて支援した候補者が惨敗し、菅義偉氏の求心力が一気に低下した。
横浜市長選が最重要契機になって菅義偉氏は退陣表明に追い込まれた。
「天網恢恢疎にして失わず」というが、「天の網」は菅義偉氏を確実に絡み取った。

しかし「禍福はあざなえる縄の如し」という。
菅義偉氏の退陣で勢い付いているのが自民党。
自民党は1カ月間余りの間、電波をジャックして新政権をアピールすることになる。

真価が問われるのが野党陣営だ。
共産党との共闘について問われた立憲民主党の枝野幸男氏は明確な発言を示せなかった。
菅義偉氏が失脚した最大の原因は聞かれたことに正面から答えない点にあった。

聞かれたことには逃げずに正面から答える。
これが為政者としての当然の姿勢。
ところが、菅義偉氏は聞かれたことに答えない。
訪米の際、記者会見で菅義偉氏は記者の質問を無視した。
この瞬間、菅氏は一国のトップとしての資質なしとの国際的判定を受けた。

その菅義偉氏を批判する枝野幸男氏が同じ行動を示している。
共産党との共闘をどうするのか。
この質問に対して正面から答えず、逃げているようでは話にならない。
日本政治を刷新する最大チャンスが到来しているのに、野党第一党の党首がぼけていては何も始まらない。

「幸運の女神には前髪しかない」といわれる。
チャンスが到来するとき、その瞬間に掴まなければ、あとから掴もうとしても間に合わない。
いまの立憲民主党の姿ではどうにもならないと感じられる。

立憲民主党の何が問題なのか。

9月3日付ブログ記事
「菅辞任後テーマは市民主導政権奪還」
https://bit.ly/3kULk4I
にも記述したが、立憲民主党が「連合・6産別」に振り回されていること。

“wag the dog”という。
尻尾が体を振り回す、本末転倒のこと。

連合・6産別とは連合傘下の民間労組であるUAゼンセン、自動車総連、電機連合、JAM、基幹労連、電力総連のこと。

UAゼンセン=繊維、化学、食品、流通など(177万)
自動車総連=自動車(79万)
電機連合=電機(57万)
JAM=機械、金属(38万)
基幹労連=鉄鋼、造船、非鉄(27万)
電力総連=電力(21万)
の6つの産業別(労組)組織で組合員数は約400万人。

立憲民主党が連合・6産別に振り回されていることが問題の根源なのだ。

※続きは9月5日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「CIA総裁選に乗じ自民分裂画策か」で。


▼関連リンク
植草一秀の『知られざる真実』

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