スマホ版ワクチンパスポート仕様案、デジタル庁が意見募集
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デジタル庁はこのほど、スマートフォンで確認できる新型コロナワクチンの接種証明書(ワクチンパスポート)を電子交付する際の仕様案を公開し、9月30日までの期間、飲食店、旅館・ホテルといった事業者や医療機関などから意見を募っている。年内にスマホ版QRコード付き接種証明書の交付開始を目指す。
仕様案は、スマホで接種証明書アプリをダウンロード。その後、マイナンバーカードと4ケタの暗証番号で交付を申請する仕組み。
接種情報は、QRコード付き証明書で交付する。QRコードには、漢字氏名、ローマ字氏名、国籍・地域、旅券番号、生年月日、ワクチン名・メーカー名、ロット番号、接種日、証明書ID、発行日を含む。このうちローマ字氏名、国籍・地域、旅券番号はパスポート(旅券)から読み取る。
海外渡航で使う際は、パスポートの「Machine Readable Zone(機械読み取り可能ゾーン)」のOCR(光学的文字認識)による読み取りが必要になる。
さらに、旅行予約サイトなどで使われることを念頭に、ワクチン接種情報を取得するAPI連携も予定。「接種券番号」と「生年月日」の情報を入力すると、「最終接種回数」や「最終接種日」などの情報を返すことを考えているという。
新型コロナワクチンの接種証明書は、海外渡航先の入国時に相手国が防疫措置を緩和する目的で、7月26日に窓口または郵送による紙の証明書の交付申請受付が始まった。その後、内閣府のオンラインサービス「マイナポータル」を利用して電子申請を受け付ける自治体も現れている。
ワクチン接種証明書について、国は飲食や旅行、イベントといった場面での活用を想定する。マイナンバーカードをもたない人やスマホを使わない人には、QRコード付きの紙製証明書の発行が検討されている。
※問い合わせは、デジタル庁国民向けサービスグループワクチン班まで(TEL:03-4477-6783、メールアドレス:digitalvaccine@digital.go.jp)。
【南里 秀之】
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