2024年11月05日( 火 )

スターフライヤーがペット同伴搭乗導入へ~10月に検証フライト実施

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ペット同伴搭乗導入を目指すスターフライヤーの旅客機
ペット同伴搭乗導入を目指すスターフライヤーの旅客機

 (株)スターフライヤー(北九州市)は、国内定期便の利用客が小型の犬、猫と一緒に旅行できる「機内ペット同伴サービス」(仮称)を導入する方針を発表した。定期便でペット同伴での搭乗を認めるのは国内の航空会社では初めてという。北九州、福岡―羽田線で1便につき1人限定を想定しており、10月に検証フライトを実施。早ければ来春にも導入する。新型コロナウイルスの感染拡大で業績が低迷するなか、新たな需要を掘り起こし利用客増につなげたい考えだ。

ペットのケージを隣に置いて搭乗するイメージ写真(スターフライヤー提供)
ペットのケージを隣に置いて搭乗するイメージ写真
(スターフライヤー提供)

 同社によると、ペット同伴搭乗は海外では認めている航空会社もあるが、においや鳴き声を嫌う利用客もいることから、日本の航空会社は導入に慎重だ。同社でも現在、ペットは手荷物と同様に貨物室で預かっているが、ペットの体調の変化などが心配なため航空機での旅行を断念する飼い主もいるという。

 ペット同伴搭乗は、利用客が専用ケージ(縦50cm、横40 cm、高さ40 cm程度)にペットを入れて乗り込み、最後列の座席に置いて隣に座る。ペットに給水はできるが、空港内や機内で餌を与えたりケージから出したりすることは禁止する。ペット同伴の特別料金は今後、検討する。

 検証フライトは10月1~3日、北九州-羽田で1日1往復して実施する。乗客へのアンケートなどでペット同伴搭乗への反応を確認し、導入するかどうかを正式決定する。同社は「新しい旅行のかたちを提供するため、さまざまなことにチェレンジしていく。家族の一員であるペットと一緒に、快適な空の旅を楽しんでもらいたい」としている。

【山下 誠吾】

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