わらび座へ再生資金カンパのお願い 来年11月には福岡で興行予定
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2014年の出会い
劇団わらび座の存在は昔から知っていた。とはいえ、秋田県北東部に拠点を置き、ミュージカル劇を全国展開しているという程度だった。
2014年4月であった。筆者が所属する福岡博多ライオンズクラブと交流のある秋田現地の友好クラブに、視察に出かけた。そこで、わらび座の本拠地である劇場(秋田県仙北市)で観劇する機会を得た。舞台の幕が上がり開演すると、一瞬にして身体が震え、「これは本物だ」と叫んでしまった。実際に鑑賞するまでは、「どうせ田舎芝居であろう」という傲慢な偏見をもっていたからである。同時に、「わらび座の劇を福岡市民にも鑑賞してもらいたい。このミュージカル劇を観れば、おそらく誰もが感激するであろう」という強い使命感が沸々と湧いてきた。
その後、福岡で(株)データ・マックス主催により4回の興行(計7公演)を行った。観客の総動員数は4,400人に達した。とくに、新型コロナウイルス感染拡大の直前である20年1月に行った3回目の興行、「ジパング青春記」の夜の部の公演は観客数1,200人を超える人気ぶりだった。開場の1時間前から200人ほどが入口で列をつくって待ってくれたほか、終演後には役者と観客・ファンの交流が、ロビーで延々と1時間も続いたことに感動を覚えた。
「福岡で公演したことは間違いなかった」と、確信すると同時に、「福岡にもわらび座の潜在的ファンが相当数いるな」と察知したのである。
コロナ禍で“爆発”
今年6月に行った4回目の興行となったミュージカル「北斎マンガ」では、舞台上で役者の演技が“爆発”した。役者たちは従来の何倍ものエネルギーを発露してくれたのである。昨年からのコロナ禍で、役者たちは演劇の機会を失ってきた。その溜まりに溜まったエネルギーを舞台上でたたきつける。その激烈な役者たちの熱量が観客にも伝播する。2階の最前列で鑑賞していた筆者は、観客が次第に食い入るように見入っていく雰囲気を肌で感じ取った。役者と観客がまさに一心同体と化したのである。
「コロナ禍でも演劇を通じて日本人に伝えるべきものは伝える」という全身全霊の役者たちの熱意を観客が真剣に受け止め、注視する劇場内の緊迫した息苦しさは、捨てたものではない。「わらび座自身の存在が認知されている」ことを証明する光景であった。
わらび座存続へ 義援金のお願い
(株)わらび座は、民事再生法の適用を申請して再起の道を図ることになった。今後は非営利団体に移行し、演劇活動を展開する。当社でも来年11月には福岡で興行する予定だ。
ただ、再起するに当たって資金が必要となる。皆さまの温かい義援金をぜひともお願いします。義援金のお振り込み先
秋田銀行 角館支店 普通預金 1069907
(一社)わらび座 代表理事 今村晋介北都銀行 角館支店 普通預金 8131741
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