第2次岸田内閣発足~外相に次期総理候補の林芳正氏
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【表1】を見ていただきたい。岸田文雄氏は10月4日に首相に就任し、10日後の14日に衆院を解散。10月31日投開票の衆議院選挙で自民党は議席を減らしたものの、単独過半数を確保して政権を維持。11月10日に第2次岸田内閣が発足した。
【表2】を見ていただきたい。第2次岸田内閣の閣僚の顔ぶれである。小選挙区で落選し、辞任を申し出た自民党の甘利明前幹事長の後任に外務大臣だった茂木敏充外相を指名。後任の外相に林芳正元文部科学大臣(60歳)を起用。他の閣僚は留任しており、林氏だけが入閣した。林外相は、岸田派(宏池会)でナンバーツーの座長を務めている。
林外相は、通産官僚である林義郎氏の長男として東京都で生まれる。1969年に義郎氏が衆議院議員選挙に地元の旧山1区から立候補するのにともない、山口県下関市に転居。79年に山口県立下関西高を卒業後、84年に東大法学部を卒業している。
大学卒業後に就職した三井物産などでの会社員生活を経て、95年7月の第17回参議院議員選挙に自民党公認で山口県選挙区から立候補して初当選、政界入りをはたした。
当選5回の林氏は、今年8月に参議院議員を辞職し、今回の衆議院総選挙に山口3区から出馬。圧倒的な票を獲得し、初当選した。林氏は2008年に福田内閣で防衛大臣、09年に麻生内閣で内閣府特命担当大臣、12年12月からの第2次安倍内閣以降も農林水産大臣と文部科学大臣を務め、日中友好議員連盟の会長としても活動。
林氏の外相起用は、尖閣諸島の領有権をめぐる中国との対立、朝鮮半島関連の懸案、在日米軍駐留費用分担交渉など、山積になった外交課題の解消と、それに関連した対応を強化するためのものだと見られる。林氏は私の高校の後輩でもあるので、今後の活躍を期待したい。
【㈱データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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