国産治療薬と治療法の開発が 新型コロナ対策の要となる
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立憲民主党 衆議院議員 稲富 修二 氏
またも深夜の復活当選~3期目で実感、地域から期待の声
第49回衆議院議員選挙。投開票が行われた10月31日、時計の針はすでに翌0時をまわって2時間が過ぎていた。福岡市南区に設けられた稲富事務所に集まった支援者の顔に疲れがにじむ。午前2時半、待ちに待った瞬間がやってきた。立憲民主党・稲富修二氏、比例代表九州ブロックでの当選確実、九州ブロックで立民が獲得した比例議席4つの最後に滑り込む、まさに薄氷を踏む思いの勝利だった。
2017年に続く、比例代表での深夜の復活当選劇。前回の轍を踏むことのないように万全の体制で挑んだ今回の選挙。日本共産党との共闘合意のもと、情勢調査では終始、自民党の鬼木誠氏をリードし続けていたが、選挙戦最終盤で追いつかれて惜敗した。稲富氏は悔しさを押し殺して言葉を絞り出した。
「貴重な1議席をいただいたことに感謝したい。きちんと仕事をして地元にお返しする」。
稲富氏に聞く~国産治療薬の開発を急ぐ
稲富氏は選挙前に、第2次岸田内閣に変わったとしても新型コロナウイルス対策が喫緊の課題であることに変わりはないという見解を示していた。
「国産治療薬の開発がすごく大事だと考えています。新型コロナ対策で日本は国際的に周回遅れの状況。追いつくためにはとにかく治療薬を開発することと、治療法を確立することが大事です。適応外使用の問題は、使った場合に診療報酬の対象にはなるものの副作用が出た場合の救済制度がないということなんです。それだと医師は積極的に使いにくいし、供給量も追い付いていない。従って、いま日本がやるべきことは国産治療薬の開発であり、政府をあげて取り組むべきです。治療薬と治療法さえ確立すればインフルエンザのような扱いにして経済を動かし、日常生活を取り戻すことができると思います」(稲富氏)。
経済対策については、時限的な消費税減税を掲げて選挙戦を戦ったものの、立民の主張が国民に広く理解されたようには思えない。稲富氏は、県内産業の振興について「産業ごとのダメージが違う。細かく分析したうえで手当すべきだ」と主張する。「対策は一律に行うのではなく実態に即したものにすべき。雇用さえ維持しておけば治療薬や治療法が出たときにすぐに経済を再開することができるが、雇用が失われてしまうとそこにタイムロスが発生してしまう」(同)。
安倍政権から続く自民党政権の「ゆるみ」については、「自民党が〈生活の声〉を吸い上げなくなった」として、国民の多様な声をすくいあげてブラッシュアップし、政策に反映することを目指す。3期目を迎え、より目に見える実績が求められる正念場に入った稲富氏。悔しさをバネに、国民の声に耳をすませる政治家を目指す。
<INFORMATION>
代 表:稲富 修二
所在地:福岡市南区野間4-1-35-107
TEL:092-557-8501
URL:https://inatomi.jp/
<プロフィール>
稲富修二(いなとみ しゅうじ)
1970年福岡生まれ。白陵中学校・高等学校卒業。東京大学法学部卒。1994年丸紅入社。96年松下政経塾入塾。2002年米・コロンビア大学公共政策大学院(SIPA)修了。09年衆院選(福岡2区)で初当選。17年の衆院選で2期目当選。民主党(当時)では税制調査会事務局次長として事務運営。21年10月の衆議院議員選挙で3期目当選。関連キーワード
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