老舗ならではの自社製品に対する拘り そして顧客に対する真摯な姿勢
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(株)レイメイ藤井 代表取締役社長
藤井 章生 氏早くから SDGsに着目し、さまざまな取り組みを実践
2020年、レイメイ藤井は1890年の創業から130年を迎えた。紙、文具、事務機へと取扱商材の幅を広げながら商社として業務を拡大してきた同社。身近なところでは、多種多彩なパーソナル文具のつくり手として知られる老舗の企業だ。その7代目社長として辣腕を振るうのが藤井章生氏である。時代の変化を敏感にキャッチし、世のニーズに応え続けてきた同氏。SDGsについても早くから着目し、さまざまな取り組みを実践しているという。
「一例を挙げるなら、洋紙事業におけるFSC(認証森林紙)の導入をはじめ、Davinciのブランドで親しまれる手帳ではオリーブの葉を有効活用することで環境に優しい革手帳をつくっています。その他、回収ペットボトルを再利用した文房具の製作や、他社まで含めた旧商品カタログの回収およびリサイクルを実践しています」(藤井氏)。
同社が掲げる「SDGs経営宣言」においては、1989年のCI導入時に策定された経営理念の「知的生産をサポートする複合企業」に基づき、「次世代に繋がる知的生産サポート」を高らかに謳い上げる。これらの取り組みから見えてくるのは、老舗ならではの自社製品に対する拘り、何より、顧客に対する真摯な姿勢だ。
SDGsを通して実現する六方よし、いや従業員を含めて七方よしか
さて、そんな老舗企業が描くこれからについて、藤井氏はこう語る。「今まさにデジタル・トランスフォーメーションが時代の潮流ですが、我々はさまざまな事業所の皆さまに向け、その具体的な取り組みを提案しています。さらに、リアル・オフィスこそが共創空間になるという発想のもと、これからのオフィスの在り方を示していこうと、社内フロアをそのデモンストレーションの場として開放しています」。21年は本社と大分支店に知的生産の森をコンセプトにした「GRIP」と呼ぶオフィスをオープンした。現在、熊本本店ビルの新築工事が進行中だが、ここにもGRIPは設けられる予定とのこと。また、DJIドローンの認定ストア福岡博多店を開設し、業務用ドローンを取扱うなど時代のニーズを先取りする。
世間よし、売り手よし、作り手よし、そして買い手よし、地球よし、未来よし。レイメイ藤井はSDGsの効能として「六方よし」を唱える。社内環境づくりにも熱心で、オピニオンレターと呼ばれる意見箱を活用し、社員から出てきた要望、たとえばトイレ、更衣室などの改善を次々と実行に移しているという。彼ら従業員にとってもよいのだから、働き手も加えた「七方よし」の同社なのだ。
<COMPANY INFORMATION>
代表:藤井 章生
所在地:福岡市博多区古門戸町5-15(福岡本社)
設 立:1941年8月
資本金:4億45万円
TEL:092-262-2222
URL:http://www.raymay.co.jp
<プロフィール>
藤井 章生(ふじい あきお)
1966年5月30日生まれ。熊本市出身。早稲田大商学部卒業後、旧日本長期信用銀行に入行。西日本リース興発(株)を経て2001年レイメイ藤井入社。04年専務、06年9月に7代目社長に就任。法人名
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