「前例のない速さ」~世界中で急拡大するオミクロン株(前)
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日韓ビジネスコンサルタント
劉 明鎬 氏冬の到来とともに新型コロナウイルス感染再拡大が予想されているなか、パンデミック開始以降、最大の脅威になり得るオミクロン変異株が発生、世界中を恐怖に陥れている。
11月に南アフリカで特定されたオミクロン株は、デルタ株に比べて感染力がとても高いことで知られている。世界保健機関(WHO)は14日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」は、前例のない速さで感染が拡大していると発表。オミクロン株への感染は、すでに88カ国で確認されている。オミクロン株の感染拡大を受け、多くの国では、南アフリカや近隣国に対して渡航制限を設けたものの、世界各地への感染拡大を防ぐことはできなかった。
このような状況下、とくに世界から注目されているのがイギリスである。イギリスでは16日の新規感染者数が過去最高の8万8,376人と前日より1万人も増加したのである。また、ロンドンの感染者の73.5%がオミクロン株に感染したことが確認され、オミクロン株による感染再拡大の懸念が高まっている。
外信によると、イギリスだけでなく、デンマーク、ノルウェー、南アフリカ共和国などでも、オミクロン株の感染が急速に広がっている。また米国でもオミクロン株の感染拡大が猛威を振るっている。米国の1日の感染者数(7日間平均)は12万人を上回っている。2週間前と比べると、感染者数は約40%増加しており、昨年冬以降となる急激な増加ぶりである。
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オミクロン変異株により世界は再び危機に襲われるのか(前)米国では現在のところデルタ株に感染している感染者が最も多いが、来月にはオミクロン株感染者の割合が一番高くなると予想されている。一部地域では感染者数が2倍に増えるのに、2日しかかかっていないなど、オミクロン株は猛烈なスピードで拡大している。オミクロン株はデルタ株と比べて、症状が軽微でそれほど重篤ではないという意見があるものの、感染力が強いため、感染者急増で医療システムを崩壊させる恐れがあることも指摘されている。
オミクロン株対策として一部の国ではブースター(追加)接種を推奨している。しかし、ブースター接種もあまり効果がないという報告もあり、オミクロン株対策として新しいワクチンの開発が求められている。また、再び規制などを導入する国も増えており、ノルウェーではレストランやバーでの酒類提供を禁止するなど、各国で感染拡大防止対策が取られている。
(つづく)
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