地場トップクラスとしての役割 追求するのはあくまで「顧客の利」
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(株)コーセーアールイー 代表取締役
諸藤 敏一 氏ゼロから実績を積み上げた底力で「戦国時代」を駆け抜ける
福岡の地場デベロッパーのリーダーとして、業界を牽引する(株)コーセーアールイー。同社代表の諸藤敏一氏は、大手総合不動産企業(株)すまいの取締役として順調に実績を重ねながらも、一大決心のもと退職。1990年12月に(株)エステート栄和(2005年に現商号に変更)を設立し、翌93年5月には同社のファミリー型のマンションブランド「ラフォーレ」シリーズの第1号を東区箱崎に建設した。その後は、2005年にリリースした「グランフォーレ」シリーズを中心に、投資用・実需用ともにマンションの分譲事業で躍進を続けている。
福岡では1980年代後半から2000年代初頭にかけて数多くのデベロッパーが設立された。県外からの人口流入を受けて各デベロッパーがしのぎを削り、戦国時代さながらの様相を呈した。そんななかにあって、同社は高い品質と好立地の仕入力、なにより、顧客の声にしっかり応える商品の開発やサービスの提供を武器に、現在の地位を勝ち取っていったのだ。
事実、同社の経営理念は「理想の住まいへ飽くなき挑戦」。諸藤氏は「お客さまの住環境や資産価値に対するニーズは、時代とともに多様化し変化してきましたが、私たちは、怠りなく感性を研ぎ澄ませ、全力でその理想の実現に取り組んできました」と胸を張る。常に顧客を第一に考え事業を展開してきたことがよくわかる。
競争激化が予想される業界にあって「顧客の利」の基本に立ち戻る
福岡県の人口は都市圏を中心にいまなお増加傾向にある。「天神ビッグバン」などの都市開発プロジェクトもあり土地価格は年々上昇。こうして再びデベロッパーから熱い期待を寄せられるようになった福岡県は、大手の参入もふくめ、いっそう競争が激しくなることが予想される。そこで同社は、2020年3月発表の中期経営計画にて、「確実に売れるマンション」の企画・開発を継続して行うとともに、営業力を効果的に活用することを宣言した。
「確実に売れるマンション」とは、諸藤氏にとって、顧客の利を生み出すマンションのことである。土地仕入れの競争激化、人材不足などによる施工費増大、競合他社参入など、デベロッパーにとっては厳しい状況。だが、だからこそ顧客の利を第一に考えなければならないと、諸藤氏は力を込めて訴える。「状況に合わせて値上げなどをすることはあくまでも自社都合です。魅力的な立地・価格・物件を提供ししっかりとアフターフォローをしてこそ、価値があります」(諸藤氏)。
上記中期計画にて「ブランド力・供給戸数で福岡No.1 のデベロッパーを目指す」とのスローガンを打ち出した同社。福岡に拠点を置く専業のマンション分譲事業者として、適正な利益水準を維持しつつ、これからも資産価値の高い商品を継続して供給する方針である。福岡の“住”を支える企業として、2030年の持続可能な社会形成に向けて日々邁進している。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:諸藤 敏一
所在地:福岡市中央区赤坂1-15-30
設 立:1990年12月
資本金:15億6,245万円
TEL:092-722-6677
URL:http://www.kose-re.jp
<プロフィール>
諸藤 敏一(もろふじ としかず)
1955年6月、福岡市生まれ。九州共立大学経済学部卒業。(株)すまい取締役を経て、90年12月(株)エステート栄和を設立。92年8月に(株)コーセー(現・(株)コーセーアールイー)に商号変更した。2003年に福岡証券取引場に上場し、13年にJASDAC、16年に東証二部、17年に東証一部上場をはたし、以降、福岡のデベロッパー業界を牽引し続けている。趣味は、ゴルフとマリンスポーツ。法人名
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