【沖縄3篇】勢いの裏にある「耕作放棄地問題」
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(1)活気あふれる那覇空港
沖縄県における耕作放棄地の現状視察を駆け足で行った。福岡~那覇空港往復の搭乗率は共に75%を超えており、確実に客足が戻ってきている。ミニツアーの団体客も数多く見かけた。
那覇空港は滑走路が2本になったことで便数が増加。羽田空港行の最終便は午後9時過まである。また、那覇空港ターミナルの敷地面積は、福岡空港国内線に匹敵するほどである(那覇空港における国際便は同じターミナルを利用)。
沖縄産の商品を販売している売店の面積も拡大されている。ぜひ、沖縄ツアーをお薦めしたい(夕日の写真添付)。
(2)近いうちに鹿児島県の人口を抜く
視察途中、沖縄そばのレストランに立ち寄った。昼どきだったせいもあるだろうが、20人ほどのお客さんが店の前に行列をつくっていたのには驚かされた。さらに驚いたのが、子ども連れが非常に多かったことで、3人、4人の子ども連れはざらだった。沖縄は子どもを育てやすい環境が整っているのだろうか!
ちなみに鹿児島県の人口が1,576,903人、沖縄県1,468,755人(11月1日時点)で、鹿児島県は対前年比で11,620人減少、一方の沖縄県は微増。鹿児島県の人口はかつて、200万人超だったが、おそらく6年ほどで鹿児島県は沖縄県に人口を抜かれるだろう。
(3)深刻な耕作放棄地問題
沖縄県の耕作放棄地1,800ha の現実を直撃取材してきた。この面積は沖縄本島の6%に匹敵する。もともとは「1,800㏊の面積で畜産業を行う」というものである。「一体全体、沖縄本島にそれほどの広さの土地はなかろう」と非難してみたところ、「放棄田畑の広さです」という回答を得た。
取材では名護市から北部を回ったのだが、確かに広大な耕作放棄地を目撃した。現地住民は「国が沖縄に法外な援助を行い、農業援助金も法外なものだった。ところが農業指導政策がまったく的外だったのだ。だから、5年足らずで農業をやめた人たちが続出した」と証言する。今後、沖縄県で農業に関する問題が顕在化してくるのは時間の問題だといえる。
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