アジアから示す持続可能な社会の模範 日本に期待される国際的取り組み
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DEVNET INTERNATIONAL 世界総裁
明川 文保 氏国連機関と連携し持続可能な社会の実現に尽力
DEVNET INTERNATIONALは途上国間の技術的・経済的協力体制=「南南協力」の確立を支援し、以て世界全体の平和と共栄に貢献することを目的として1989年に設立されたNGO法人。95年には国連の経済社会理事会のカテゴリー1に認定され、UNDPやUNEP等他の国連機関とも連携しつつ途上国の発展のための様々な活動に取り組んでいる。そんなDEVNETの世界総裁を19年12月から務め、日本ならではの力強い支援策を押し進めているのが明川文保氏だ。
WHOがコロナ対策でイニシアティブを発揮できなかったこともあり、最近では国連に対する国際世論も厳しくなっているが、各国の政治・経済体制の相違に左右されず平等な国際施策を打ち出していけるのは国連以外にない。実際、SDGsは国連が打ち出し世界中で是認された国家運営方針の1つであり、DEVNETの活動もこれに準拠して行われてきた。貧困の撲滅と教育水準の向上に向けた外国人技能実習生制度の見直し、持続可能な生産・消費活動を通じて飢餓をなくすための新たな国際的農業生産ラインの取りまとめ、医療・保険分野における最新の研究成果の発信、等々と。そしていま、明川氏の主導のもとで、SDGsの大半をカバーする大型プロジェクトがタイ国王・ラーマ10世の認可を受けて進行中である。「Thai運河総合開発計画」である。
Thai運河開発を通じてアジアの経済発展、イデオロギーを超え世界平和に貢献
同プロジェクトは長さ108km、幅3km、深さ40m、30万t級の船が交差できる運河の建設を通じて周辺地域の、ひいては東南アジア圏の経済発展の基盤をつくるという、壮大な計画である。これはまた、運河周辺の都市開発までも含めた総合開発でもある。国連機関や各国領事館が集まる国際街区、分野も様々な研究機関を備えた大学街区、金融を中心としたビジネス街区など、テーマごとに街区を整備。全体が大規模な特別保税地域となるほか、「共存共営自主自立型」都市の構築が目標だ。「この開発は資本主義、社会主義といった経済体制の違いを超えて実現されるもの。世界平和に大きく貢献できることと思います。これがもたらす経済効果で、コロナ禍後に待ち受ける世界大恐慌をも乗り越えられると」――明川氏は胸を張ってそう語る。
アジアの発展から世界平和を実現しようというこのプロジェクト。DEVNET創始者のロベルト・サビオ氏は「インド・太平洋構想」を南南政策のひとつに意義づけ、これに取り組んできたが、その歩みの集大成となる。明川氏がそのリーダーとなり、同時にDEVNET本部もローマから東京に移ったことは、氏が長年構築してきたアジア圏の人的ネットワークと行動力が評価されていること、そして、「アジアを中心とした国際社会において日本の役割は非常に重要視されている」ことの証である。世界総裁に就任して3年目、明川氏の大胆な発想と実践力がどのように発揮されるのか、世界中が注目している。
<INFORMATION>
代 表:明川 文保
所在地:東京都港区新橋6-4-3
設 立:2013年3月
TEL:03-5733-5895
URL:https://devnettokyo.jp/index.html
<プロフィール>
明川 文保(あけがわ ふみやす)
山口県生まれ。DEVNET INTERNATIONAL 世界総裁、(一財)DEVNET JAPAN代表理事、東久邇宮国際文化褒賞記念会代表理事。1973年山口県防府市に日本初の冷凍冷蔵庫・普通倉庫を備えた3温度対応の総合流通センター開設。岸信介元首相後援会青年部会長、安倍晋太郎衆議院議員私設特別秘書、九州・山口経済連合会(現・九州経済連合会)の国際交流委員・運輸通信委員・農林水産委員、山口大学経済学部校外講師などを歴任。関連キーワード
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