韓国の感染爆発 新規患者数が17万人に(前)
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日韓ビジネスコンサルタント
劉 明鎬 氏オミクロン患者が「爆増」
韓国における新型コロナウイルスの新規感染者数は連日16万名超で、専門家による「今後も感染者が増え続け、25万名になるだろう」との予測もあり、注目が集まっている。予測では、3月末から4月にかけて新規感染者数がピークを迎え、6~7月頃には終息するとされている。
韓国では22日に1日の感染者数が171,448名となり、最高値を更新した。韓国政府の防疫体制をあざ笑うかのように感染拡大が続いており、一部マスコミは「政府の防疫体制に問題があるのではないか」と指摘している。
現在、感染拡大の主流となっているのはオミクロン変異株のなかでも、「BA.2」というウイルス。感染急拡大の理由として、このウイルスの感染力が高く、感染またはワクチン接種で生成された抗体を回避する能力がほかのウイルスに比べて高いことがあげられているものの、できるだけ多くの人に検査を受けさせ、感染拡大を抑えようとした政府の政策にはたして効果があったのかと疑問視する声も上がっている。
変異株の特徴
2019年の発生以来、さまざまな新型コロナウイルスの変異株が生まれ、デルタ株に続き、オミクロン株が世界中で流行している。
オミクロン株のウイルス表面には、スパイクタンパク質という「トゲトゲ」があるが、変異によってこの「トゲトゲ」が変化し、ヒトの細胞にくっつきやすくなったり、細胞へ侵入しやすくなったりして、感染力が高まったとみられている。
以前の変異株は人体と結合してウイルスを感染させる役割をするスパイクタンパク質に12個の変異があった反面、オミクロン株はこれより多い32個以上の変異をもっているため、抗体を回避しやすくなり、ワクチンの効果を下げることにもなる。その結果、オミクロン株はほかの株と比べ、再感染率が1%から10%へと跳ね上がっている。
オミクロン株の症状は、のどの痛み、発熱、咳、頭痛など、風邪と症状が似ている。しかし、専門家は重症化率が低く、風邪と症状が似ていると言っても、感染防止の努力を怠ると、合併症の併発や基礎疾患の増悪を来たす可能性もあり、注意が必要だとしている。
オミクロン株のもう1つの特徴として、ウイルスが肺まで達さず、のどのあたりで増えやすい」ということも分かっている。
(つづく)
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