2024年07月17日( 水 )

「会長相談室」で会社の宝探し 知財を数値化、M&Aも有利に

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知財評価で企業価値アップも

加藤合同国際特許事務所・加藤久会長
加藤合同国際特許事務所
加藤 久 会長

    「M&Aを検討しているが、バリュエーションがつかない」――後継者不在などから一般的になってきたM&Aだが、一方でこういった声もよく聞かれるようになってきた。
 バリュエーション=企業価値評価は、純資産額や将来の収益力などから導き出されるケースが一般的。これに対し、「知財をきちんと評価することで、バリュエーションを上げることも可能」と話すのが、加藤合同国際特許事務所・加藤久会長だ。

 1994年に加藤会長が創業した加藤合同国際特許事務所は、福岡オフィスをメイン事務所、東京・熊本オフィスをブランチ事務所とし、知的財産を専門に扱う。これまでに、機械・電気・化学・ソフトウエアをはじめ、あらゆる分野の発明やデザインなどについて、国内外で権利化やその活用をサポートしてきた。現在、弁理士7人をはじめとする約20人のスタッフが、国内外の知的財産の出願などに対処している。

「宝探し」で中小企業をサポート

 加藤会長は2020年に所長を南瀬透弁理士に譲り、会長に就任。事務所運営を後任に託し、新たに中小企業向けアドバイザリーサービス「会長相談室」を開設した。利用は無料だ。M&Aにおける知財の再評価などのほか、「新規事業を見つけるための雑談も大歓迎。バリュエーションに関するセカンドオピニオンだけでなく、新規事業の創出、販売先開拓などのマッチングでも活用してほしい」(加藤会長)という。「私が知財を軸に30年間培ってきた知識やネットワークを提供することで、中小企業経営者の役に立てれば」と語る。

 会長相談室は面談のほか、オンライン会議システムや電話、メールでの相談も可能。経営者と直接じっくり対話すれば、「会社の宝探しは99%成功する」(同)と自信をのぞかせている。


<COMPANY INFORMATION>
加藤合同国際特許事務所

会 長: 加藤 久
所 長: 南瀬 透
所在地: 福岡市博多区博多駅前3-25-21
設 立: 1994年3月

【会長相談室】
HP(オンライン面談はコチラから):https://www.kato-pat.jp/lp/
電話相談 :092-413-5378
メール相談:post@kato-pat.jp

加藤合同国際特許事務所 会長相談室


<プロフィール>
加藤 久
(かとう・ひさし)
1954年生まれ、福岡県出身。佐賀大学理工学部卒。福岡市役所勤務を経て、94年3月に加藤特許事務所(現・加藤合同国際特許事務所)を設立。2014年には知財功労賞 特許庁長官表彰を受賞した。20年会長就任。持ち前の面倒見の良さで、多くの経営者から慕われている。

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