2024年11月28日( 木 )

祖国に「さようなら」

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ロシア イメージ    プーチン大統領が5月9日に勝利宣言をすると予測されている。しかし、それほどの戦果は挙げておらず、おそらく「戦争拡大宣言」になるだろう。国民総動員令を発令して、侵略戦争の拡大・長期化を狙っているのである。

 戦線停止は即、敗北を意味し、己の立場は抹殺されるのみとプーチンは認識しているはずで、プーチンが暗殺対象になったとしても同情の余地はない。自身が富豪一族(妻、娘まで巻き込んで)の暗殺を繰り返しているのだから…。

 スターリンが最高指導者を務めた旧ソ連統治下でもウクライナは弾圧され、1929年からは自身の土地を耕して自活していた農民を、国営農場または集団農場に強制的に組み込む「農業の集団化」を行い、抵抗する者は逮捕されてシベリアに送られた。

 このようにスターリン独裁政権においては、誰も抵抗できない強固な体制が敷かれていた。しかし、プーチンはこれほど強固な体制を構築できていない。そのため、これまでに公然と反旗を翻した反対勢力がいないのを残念だと思っていた。

 しかし、最近、IT技術者などによるロシア出国の動きが目立ってきたという。先日、ロシアでシステムエンジニアをしていた男性が日本に亡命してきたという新聞記事を読んだ。彼は8年間、独学で日本語を勉強していたそうで、「絶対にロシアへ帰ることはない」と決意しているという。

 IT技術者たちは、仕事を通じてプーチンの理不尽な仕打ちを実感している。彼らはロシア脱国の尖兵となる層で、10万人超の同業者が職を求めて海外に出国したそうだ。

 若いロシア人の皆さん、一時の間でも100万人が、愛する祖国を捨てる行動に踏み切れば「プーチン殺人体制」は必ず吹き飛びます。

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