迷惑な情報通　福岡市長選と福大・木下教授をめぐる偽情報

福岡市長選には立候補しない

　世の中には偽情報をまき散らす輩がいる。昨日（17日）、出版祝賀会の案内が3人から届いた。3人とも異口同音に、「木下教授が11月の福岡市長選に立候補する宣言の場になる」とほざくのだ。

    木下敏之福岡大学経済学部教授の新著発刊で、福岡の著名な財界人たちが祝賀会の発起人として名を連ねている。「高島市長にはとても太刀打ちできない。立つことはない」と説明したが、「木下であればいい勝負になる。高島の傲慢さに反発する可能性がある」と持論を振り回すだけだ。迷惑な話と思いつつも、こちらは商売柄、裏取りを行った。

　結論から述べる。まずは、自民党市議団のリーダーの1人の見解を紹介する。もともと反高島派であった。「すみません、情けない話です。我々自民党市議団は今や完全に高島市長に感服しています。（高島市長は）絶大な権勢を誇っています。（我々は）木下教授とも懇意にしていますが、聡明な方です。絶対に立候補しません。もう1つ付け加えると、発起人の面々は所属会社の顧問格の方々です。選挙応援において組織的な影響力は皆無だと思います。現職の経営陣は高島市長には歯向かえません」と話す。

　次に、出版祝賀会の日程が9月23日ではあまりにも遅すぎる。この企画の裏の仕掛人も「単なる出版パーティーです」と話す。木下教授が懇意にしている10人にも取材した。「市長選に立候補すると聞いたことはまったくない」などと証言している。