世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。
ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏
国際理事による協議開催の仲介
2018年3月、2リジョンのライオンズクラブ会長名で日本の国際理事を通じてライオンズクラブ国際協会に抗議申立書が送られ、同年9月に元ガバナーの田中孝文氏を議長として申し立てを行ったクラブと、向井・二場両氏との紛争調停手続きが行われたことを前回紹介した。
このとき、合意のないゾーン編成に異論を唱えたのは、抗議申立書を国際協会に提出したクラブを含めて6クラブであった。当時、2リジョンは28クラブにより構成されていたが、6クラブの賛同が得られておらず、2クラブが「ゾーンの再編成を断行するのであれば解散も辞さない」(抗議申立書)とまで表明したことは、向井・二場両氏にとっては誤算であっただろう。
抗議を受け、18年3月16日、当時の国際理事は向井・二場両氏と協議を行い、次のような事柄を書面で反対したクラブに報告している。
(1)ゾーン編成に関する条項については、該当クラブと意見交換を行い、同意を得たうえで、ゾーン発展につながるのであれば実施すべきである
(2)2リジョン内28クラブ中、6クラブが反対し、2クラブは断行されるのであれば解散も辞さない意思表示をしており、このような状況では合意を得ているとはいえない。
(3)3月19日から1週間から2週間の間にL(ライオン)向井が反対クラブに訪問し、クラブ役員とゾーン編成について十分な時間を取り意見交換を行い、多くのクラブの合意を得られるようにする。
(4)対象となるクラブは、L向井から訪問依頼があるので、その際は快く受け入れてほしい。
ところが、向井氏の訪問依頼はなく、同年3月26日に申し立てを行ったクラブ会長から、向井・二場両氏に同28日、意見交換を求めることを提案した。
向井氏は28日の参加が叶わないとのことで日程調整を行うことを申し入れている。最終的に30日に福岡市中央区内にある2リジョンの合同事務所で協議が行われることになった。
関係者によると、出席者は申し立てを行った当時のクラブ会長や会計など当該クラブの理事会メンバー5人と、「337-A地区」のガバナーである向井氏、キャビネット幹事の二場氏のほか、当時の2リジョンのリジョン・チェアパーソンなど9人であったという。
参加メンバーをめぐり紛糾
ここでひと悶着あった。申し立てを行ったクラブ側と、向井氏らとの間で協議の進め方に食い違いがあった。クラブ側は、重要事項で理事会メンバーも参加したいと申し入れたことに対し、向井・二場氏側は、会長やオブザーバーのみの出席で行いたいとして平行線をたどったが、1時間ほど経過して参加者全員での協議が行われた。
自分たちの頭越しにゾーン再編成を決定事項とされたのだから、地区キャビネット側が提示した会長とオブザーバーだけでなく、運営役員である理事会メンバーも入れるべきというのは当然の主張だろう。
二場氏から「何年もかけて議論を重ねた結果であり、2リジョン顧問会の賛同も得ているので理解してほしい」「手続きとしてベストではないがベターな案」「問題が発生したら、翌期以降で随時解決していく」などの説明が行われている。
まるで自民党の部会を見ているようである。同じ党内でも政策的見地などから政府提出法案について賛否が分かれることがあるが、執行部側は「ベストではないがベターだ」「問題が発生したら、解決するようにする」と述べて、合意形成を図る。安倍一強と呼ばれた第2次安倍政権においてこのやり方が用いられた。
当然、勝手にゾーン編成を決められる側は納得するはずがなく、泥沼の紛争へと発展していくこととなった。
(つづく)
【近藤将勝】








