2024年11月22日( 金 )

反ワクチン3市議が内情を暴露、町田上映&講演会(後)

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脱コロナと反改憲で大きな政治展開を(長嶋氏)

 全国有志議員の会副会長を務める長嶋氏に対し、「ワクチン接種の見直しを訴える複数の団体間で連携などはされているか」との質問が読み上げられた。長嶋氏は「今のところぽつぽつやっているが、少数者側なので大きな運動になっていないのが現実」と吐露した。

長嶋竜弘・鎌倉市議(2022.8.16筆者撮影)
長嶋竜弘・鎌倉市議
(2022.8.16筆者撮影)

    現状として、全国有志議員の会が90人近くの地方議員を、全国有志医師の会が約1,000人程度の医師を擁するほか、薬剤師の会や看護師の会が立ち上がっているほか、南出賢一・泉大津市長が中心に立ち上げた「こどもコロナプラットフォーム」やママエンジェルスの存在を挙げ、「コロナのプランデミック(計画的にパンデミックを引き起こすこと)は政治問題。対抗するにはこれをもっと大きく展開して政治側が頑張らなくてはいけない。大きな流れをつくるため相談はさまざまにしていて、近いうちにメディア発表なりしたいと思っているが、まだ中身はいえない」と示唆するにとどめた。

 今後の目標として、23年の統一地方選挙と次期衆院選に言及。課題に「脱コロナ」と「反改憲」を挙げ、「この2つのテーマで皆さんの声を拾って民主政治にきちんと反映し、議会に物申していく議員を送り込まないと本当に進まない」と力を込めた。そのための候補者と選挙ボランティア要員の必要性を強調し、「自分が出たい人より出てもらいたい人を皆さんが選んで担ぎ上げてください」とくぎを刺した。

今後の展望と議員の生態

 続いて、「駆け込み寺で被害者救済制度の申請を勧められたが、何が必要か」との質問が読まれた。池田氏は、「これまでのワクチンと違い、接種の影響を証明することは難しい」と指摘。巨大製薬企業に対し日本政府が認めたといわれる免責条項を念頭に「日本の国内法が通用しない状況で物事が進んでいる」としたうえで、「通常のワクチンと同様の扱いがされる日がもし来るとすれば、ワクチン接種後の自分の状態をしっかりと記録しておくこと。記録に勝るものはない」「それによって何年か後でも認められることがあり得る」と提案した。

 藤江氏が、谷本氏に「ほかの議員さんはコロナやワクチンのことをどう考えているのか」「ほかの議員さんの反応は」と尋ねた。谷本氏は釧路降機事件で全会一致による辞職勧告が可決されたことを挙げ、自身を「変人」と表現。ファイザーのある元女性幹部がビデオでワクチンのことを批判し、「この世の中を変えるのは変人だけだ」と結んでいることを紹介。「私はそれ聞いて涙流している」と吐露した。

 そのうえで谷本氏は、「呉市議会においてはワクチンもマスクも信じている。コロナも存在すると信じている。国が言ったことは正しいんだ、市長が言ったことは正しいんだと思考停止です。自分が支持している議員に『おかしいじゃないか』という市民がいないから気づかない」と指摘した。

 議会での立場を尋ねられた長嶋氏は、「谷本議員ほどいじめられてはいません。ただ定数26人で1対25ではあります」と告白。同僚議員の態度について「皆さん黙りです。何も言いません。反論もしなければ同調もしないし、『また長嶋が言い出した』と。データのことをいうので否定できない」と評し、被害者からの手紙や科学論文を読んできたことを報告した。

 そのうえで長嶋氏は、「一番勉強してないのが教育委員会の先生方。次に駄目なのが議員。それからお医者さん。この三本柱が本当に勉強してない」と指弾し、鎌倉市医師会長が推奨している動画を「ぜひ見てください。でたらめばかり言っています」と促した。さらに「某立憲民主党の議員さんで私の先輩に当たる人が『長嶋ちゃん、俺ワクチン打ってないよ』とボソっと言って来る。それから某共産党の議員さんも『長嶋さん、私も子どものワクチン絶対反対です』と言って来る。でも「PCR検査無料化どんどんやれ」と表に出れば言っている。表でいえという感じだが」と苦笑した。

戦後70年の教育が保身を強化

 池田氏は、「私の場合は、日野市議会というより政党にやられちゃいましてね。自民党から除名されるときにはっきりと自民党の代議士から『池田さん、ワクチンのこと言わないでいいよ。そうすれば何とかなるから大丈夫』と言われました」と明かす。反面、自分のつくったパワーポイントを「一度でいいから」と見てもらおうとしても応じなかったという。

 「これは完璧に、自民党だけじゃなくて既存政党すべてが党議拘束をかけている事項です。頭がいいと思っていたあの共産党までがPCRを発狂しているみたいに推進している状態ですから、もう日本中が狂ってます」

 政党も市議会も、会社と同じヒエラルキーで動いていると分析。地元では知られた都議会議員や職員も副反応で入院する被害に遭っているのに、接種事業を推進している実態を紹介。「普通、自分が被害に遭ったら止めるでしょう。それでも保身なの。それくらい思考能力とか、なぜ自分がその職業に就いているのかといったモラルが本当に低下している。戦後70年過ぎた日本の教育の実態が、ここに象徴されていると思う」と嘆いた。

(了)

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<プロフィール>
高橋 清隆
(たかはし・きよたか)  
 1964年新潟県生まれ。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。『週刊金曜日』『ZAITEN』『月刊THEMIS(テーミス)』などに記事を掲載。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&Kプレス)、『亀井静香—最後の戦いだ。』(同)、『新聞に載らなかったトンデモ投稿』(パブラボ)、『山本太郎がほえる〜野良犬の闘いが始まった』(Amazonオンデマンド)。ブログ『高橋清隆の文書館』

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