2024年07月17日( 水 )

【台風11号が去って(5)】リモートワークをめぐって

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 西区から市内中心部までJRと地下鉄を使って出勤している知人は、昨日は車で出社した。通常は渋滞が見られる道路は想定したよりも空いており、いつもより早く到着したという。誰もがオフィスに出社するのが当たり前の時代であれば、電車の運行が見合わせとなっても、自家用車を運転するか、前の日は近くに泊るなどして、定刻通りに出社しようとすることを選んだ人が少なくなかったはずだ。コロナ禍でリモートワークを実施した経験がある事業者が、リモートワークで業務に対応できるように備えたのだろう。

 午前10時ごろに地下鉄が運行を再開した後は、出勤すると思われる大勢の人が駅に殺到しており、記者が乗車した午前10時台の列車にも通常のラッシュ時よりもさらに多くの乗客がいた。電車・バスがいったん運行を再開すれば、その日はそのままリモートワークを続けるのではなく出社を求める、という事業者が大半を占めるのだろう。

 それでも、業務の性質や状況にもよるが、台風・大雨のような事態であれば在宅で対応可能な業務は在宅で行い、交通手段が確保され外出の安全性が確認できてから出社するという選択肢を、コロナ禍を経て以前よりも多くの人がもてるようになったのだと感じた。

(了)

【茅野 雅弘】

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