安倍氏後継に次期総理候補の林氏を~下関出身者の一意見
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安倍晋三元首相の死去にともなう山口4区の補欠選挙は、通例に従うなら衆参統一補選のひとつとして10月23日に実施される予定だったが、昨年10月の衆院選「1票の格差」をめぐる訴訟の最高裁判決が年末以降となることが確定したため、公職選挙法の規定などから、来年4月23日に先送りされることが確実となった。
【表1】は昨年10月31日に実施された衆院選の4人の当選者であるが、山口県は1票の格差是正のための小選挙区定数「10増10減」案により、定数1減の対象県となっており、【表2】の通り、次期衆院選までに新たな区割りの3小選挙区となることが確実。しかも現4区を中心とする中選挙区(旧・山口1区)の時代、安倍氏と林芳正外相にとって、それぞれの父(安倍晋太郎氏・林義郎氏)および祖父が激しい地盤争いを続けてきた選挙区だった。
すでに地元・山口県では、安倍氏の死去直後から、誰を後継候補に擁立するかで、安倍氏の後援会を中心とした水面下の調整が活発化しているという。安倍氏は同区で圧勝を続けてきただけに、「地元後援会が全面支援すれば、誰が出ても当選確実」(自民県連)とみられている。後継選びは「安倍氏の実母で安倍家の‟ゴッドマザー“と呼ばれる洋子氏(故・岸信介元首相の長女)の意向次第」との声もあり、事態を一層複雑化させている。
後継者として名が挙がっているのは、岸信夫氏(前防衛大臣)の長男である岸信千代氏(31歳)で、安倍晋三氏の甥にあたる。フジテレビを退社して現在は岸信夫氏の秘書官をしている。また親戚ではないが【表3】の通り、安倍事務所の元秘書で、現在下関市長となっている前田晋太郎氏の名も挙がっている。
下関市出身の筆者としては、安倍氏の後任に林芳正外務大臣(岸田派)を推挙したい。【表4】の通り、山口県の2022年9月1日現在の人口は2011年10月1日比▲12万8,535人の131万9,875人(-8.9%)。また下関市の2022年10月1日の人口も同比▲2万7,194人の25万1,425人(-9.8%)と1割近く減少しているのがわかる。
岸信夫氏は安倍晋三氏の実弟であり、旧姓は安倍信夫である。岸家の名前も偉大であるが、安倍晋三氏亡き後の今は、旧姓の安倍信夫として新山口1区を守り、過去の経緯を水に流し、新山口3区は林芳正氏に任せば、安倍家・林家ともその名を残すことができる。そのうえで、下関市から再び首相を輩出することで、故郷が再度活性化することを切に願っている。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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