2024年11月21日( 木 )

「ライバー募集で高収入」は嘘、消費者庁が注意喚起

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記者発表する消費者庁の担当官(17日午後、東京・霞が関)
記者発表する消費者庁の担当官
(17日午後、東京・霞が関)

    消費者庁は17日、ライブ配信を行う人(ライバー)を勧誘することで高額な収入が得られるとうたうインターネット広告によって、多数の被害が出ていることから、消費者に向けて注意喚起を行った。

 昨年5月から今年7月までに、「スマホで簡単 月収100万円」「定型文を送信した分だけ報酬発生」といった副業マニュアルを購入させる広告に対し、消費者相談が650件ほど寄せられている。その多くを10・20代の若者層が占める。

 副業は、多数のライバーを集め、各ライバーがライブ配信を行い、得られた収益の一部をもらえるという内容。しかし、副業マニュアルを購入しても、実際に収入に結び付くことはないという。

 消費者庁によると、費用を支払ったケースは260件に上る。購入額は平均14万円、最高200万円だった。

 消費者庁では、「すべての人で儲けを出していない。ライバー登録に至った人もいない」(消費者政策課財産被害対策室長)と話している。

 そうした悪質な広告をうたっていた事業者として、(株)クレヴァー(東京都中野区)、(株)カーマイン(東京都新宿区)を公表したが、2社ともすでに解散しているという。

【木村 祐作】

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