2024年12月26日( 木 )

台湾・新北市のプールで爆発火災

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 台湾北部の新北市にある遊園地のプール「八仙水上楽園」で27日夜、音楽イベントの最中に爆発火災が発生し、行楽客ら約550人が負傷した。

 イベントは行楽客らにカラーパウダーを吹き付けるもので、可燃性があったパウダーに引火したと見られている。パウダーは原料にコーンスターチなどが用いられ、さまざまな色彩に着色、マラソンやエンターテイメント・イベントなどに多く用いられるという。来場者らに吹き付けられた粉が突然引火し、会場が一気に炎に包まれた。水着だった来場者が多く、大勢が重度の火傷を負ったとされている。負傷者は台湾大学、栄総、国泰、馬借などの病院に搬送された。負傷者のなかに、日本人が含まれていたという情報もある。

20150629_006 台湾の報道陣は、被災者が搬送された病院前に待機し、ニュース番組で逐一、レポートを入れている。記者は、現場を訪れた責任者に対し「パウダーに『引火性』があることを知らなかったのか?」と厳しい質問を投げかけ、責任者は口を濁すなど、混乱が生じている。台湾当局は、イベントの責任者らから事情聴取を行い、引火の原因を調べている。情報源は、取材に応じる看護師で、病院での治療の際の生々しい様子について語っている。

 今回の事故は、現時点で死者は出ていないものの、500人を超す被災者を出したことで、政府も全面的に動いている。馬英九総統は被災者が収容されている病院に出向き、「一刻も早い回復を望む」と述べた。また中国の国営テレビ局CCTVもこの事故を報じている。「中国(CHINA)」と、大陸が描かれた地図の右下に台湾が入れ込まれるような形で新北市の位置が映され、現地特派員が、事故の要因、経過などについて報じている。

 台湾当局は、550人近い負傷者のうち、約200人が重傷を負っており、ほぼ全員が20歳代以下との見解を示している。

 

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