2024年12月22日( 日 )

脊振の自然に魅せられて2015(3)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 「脊振の自然を愛する会」(福岡市早良区、池田友行代表)の池田友行代表は、背振の環境保全活動を行ないながら、美しい自然の数々をカメラに収め、写真集「脊振賛歌」を発行した。続編が待たれるなか当連載ではフォトエッセイとして、背振の魅力を紹介する。

第2回脊振山系山開き

準備期間は6カ月

sehuri 昨年、4月29日(祝)に開催した脊振山系山開きを継続すべきだとの判断から開催6カ月まえから調整に入りました。2014年12月3日に、山開き開催の会議を糸島市役所で行いました。

 出席者メンバーは糸島市経済振興課1名、早良区役所企画課2名、伊都遊歩道クラブ2名、SAGAアウトドアガイドクラブ1名、脊振の自然を愛する会で2名です。

 まず、開催日、開催場所の設定です。早良区管轄は登山を考えると金山(967m)以外に場所はないのです。何故なら脊振山(1,055m)は山頂駐車場があり簡単に車で登って来られるので、汗をかかずとも簡単に山頂へ登れるのです。糸島管轄は、山への想いから今回は雷山(955m)に決まりました。

 記念品はタオルの色を変えて『第2回脊振山系山開き 金山、雷山同時開催』と、『第2回』と明記し、金山用300枚、雷山用400枚として用意することにしました。幟が追加でほしいとの要望がありましたので、佐賀県側と糸島市用で20枚追加しました。これで山開きグッズは決定しました。

 行政の応援として広報を4月1日付で早良区市政だより、広報いとしま、佐賀市報で案内する事にしました。ポスター、チラシは早良区役所で作成しましたが、早良区版はバスの時刻が地元用で掲載されているので、糸島市、佐賀市では役に立たなかった、との理由から糸島市用、佐賀市用のポスターを作ることにしました。

 経費節約のため、早良区作成の原稿を基に私のパソコンを屈指して、何とか作成し、それぞれへデーターをメールで送りました。(爺ちゃん頑張った)佐賀県有明再生自然環境課、佐賀市観光課へも昨年同様、共催をお願いすることで、SAGAアウトドアガイドクラブの岩田さんを伴って、それぞれの窓口を訪問しました。

 佐賀市ではバルーンフェスタリアーファイルに入浴剤付きを200個、佐賀県では昨年同様フェイスタオル200枚の提供をそれぞれいただきました。

天候に恵まれ山頂に歓声が響く

 山開き開催4月29日は天候に恵まれて開催する事ができました。

 私の管轄の金山山開きは、西南大ワンゲル学生、OBたちスタッフが7時に早良区区役所に集合し、学生たちは主将が事前ミーティングを行い、全体朝礼、トランシーバーの通信テストを終えて昨年同様、それぞれの持ち場へ向け、区役所のマイクロバス、ワンゲルOBの自家用車で出発しました。

 佐賀県側の登山道から山頂に届いた学生、OB、区役所スタッフが受け入れ準備をしていると、早々と11時前に登山者が登って来ました。山頂では太陽の明るい日差しのなかミツバツツジも咲き誇り、佐賀県の天山(1,046m)を見ることもできました。

 11時を過ぎる登山者がぞくぞくと現れました。学生たちは登山者にアンケートのお願いに追われていました。男女の若者、シニア、登山クラブ、なかには幼児をおぶって三瀬峠から歩いてきたお母さんもいました。野河内渓谷の自然観察会に参加した親子を見かけたので声を掛けました。楽しそうでした。

幼児を背負っての登山者も<

幼児を背負っての登山者も

 今回は山頂でお楽しみ抽選会をしたので、これが大賑わい。当たりクジで記念写真を撮る人、残念がる人などなど。トランシーバーは各登山口ともに交信できましたが、混信したので12時にチャンネルを切り替える指示をしました。

 私の学んでいるお天気教室の講師RKBのお天気キャスター龍山さんも登って来られましたので、学生や登山者は大喜び。記念写真のお願いで引っぱりだこでした。もちろんワンゲルの学生全員が揃ったところで記念写真です。

ワンゲル学生たちのマリオの『ハカ』<

ワンゲル学生たちのマリオの『ハカ』

 そして山開き終了間際にワンゲル学生たちにマオリの『ハカ』をやってもらいました。ガンバッテー、ガンバッテーの声が山に響きました。

 午後1時過ぎに終了の準備をして佐賀側の登山道へ下山しました。雷山の様子を聞くと記念品はすべて終了したと。盛大だったようです。

 雷山の山開きは、雷観音で関係者での安全登山の神事をし、山頂で登山者にこの事を報告したそうです。あちこちの山頂で凧を上げている方も雷山山頂で凧を上げていたようです。いずれにしても、今回は天気に恵まれたのが何よりでしたが、登山者の数はスタッフを入れて金山200人、雷山400人 合計600人と沢山の登山者で賑わったことになります。

 山開きが終り、関係者が集まり早良区役所で反省会を行い、アンケート結果、来年の開催について確認しました。後日、私とSAGAアウトドアガイドクラブの岩田さんと、佐賀県庁、佐賀市を訪問し、協力していただいたお礼と、来年の協力依頼をして来ました。

 第2回目となると、準備に余裕も有りました。開催に向けて協力いただいた関係者、駐車場を貸していただいた(有)博陽建設様、トイレを貸していただいた千石の郷様に暑くお礼を申し上げます。来年の4月29日(祝)に開催いたします、ぜひ参加して下さい。山頂でお待ちしております。

【やまぼうし】

<池田友行氏プロフィール>
福岡市早良区在住。1944年3月生まれ
西南学院大学ワンダーフォーゲル部OB。ソニーマーケティング(株)退職後、2008年より早良区と共働で、脊振山系道標設事業や脊振清掃登山に取り組み、中心的役割を果たす。
福岡市早良区の野河内渓谷整備に従事中。
「脊振の自然を愛する会」代表
早良区役所主宰の『早良みなみ塾』自然環境分科会代表
写真集『脊振讃歌』著者

 
(2)
(4)

関連キーワード

関連記事