2024年11月23日( 土 )

井上貴博衆院議員、山笠に姿見せず

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 自民党の井上貴博衆院議員(福岡1区)は15日、博多祇園山笠のクライマックス、追い山にも結局姿を現さなかった。博多祇園山笠振興会相談役でありながら、前日まで山笠の行事に姿を見せず、追い山が最後の機会だった。
 井上氏の所属する中洲流の中洲1丁目詰所には、追い山に向かうため14日午後11時半過ぎ頃から若手の男衆が集まってきたが、井上氏は見られず、翌日午前1時30分の町舁出、午前1時40分の山列入りにも来ていなかった。

 国会の会期中とはいえ、井上氏の所属する経済産業委員会は、15日には予定がなかった。
 井上氏の祖父や父が振興会の会長を務め、自身も振興会相談役を務めるだけに、国会会期中とはいえ、追い山に顔を見せるのは当然と男衆は疑いもしていなかった。

 報道抑圧発言や選挙活動費用収支報告書の寄付金1,300万円を虚偽記載など、問題が浮上し、マスコミから取材攻めにあっているかもしれないが、真相を聞きたいのは有権者も同じだ。地元民に積極的に説明するのが国民の信託を受けた議員の務めでもある。
 追い山直前、櫛田神社の前でも「直前になって来られるのでは」という声があったほど。しかし、井上氏は姿をみせず男衆らの期待は裏切られた。
 追い山終了後に詰所に取材にいくと、「今年は来ていない」と中洲流の若手頭は話し、「連絡もなかった」とも語った。山笠の熱気は鎮めの能で終わりを迎えるが、疑惑や不信感を払拭するには自ら有権者に説明しなければ終わることはない。

 

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