日本の直木賞、台湾で大きく報道
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お笑い芸人の又吉直樹氏が芥川賞を獲得したことで、日本では7月16日に開かれた文学賞に脚光が集まったが、今年は、芥川賞と同時発表された直木賞が、台湾で大きく注目されている。
今年の直木賞を受賞したのは、小説「流」を執筆した台湾出身の作家、東山彰良(本名:王震緒)さんだ。東山さんは、台北生まれで9歳の時に、福岡に移住。本人も記者会見で「台湾は僕の国。中国語版の翻訳が叶うなら喜びだ」と語っている。東山さんは現在も日本に帰化しておらず、台湾(中華民国)籍。ペンネームの一部「彰」の文字は、母親の出身地で少年時代に過ごした彰化(台湾中部)から取るなど、台湾人としてのアイデンティティを持っている。
台湾メディアは東山さんの受賞に大きく反応し、各新聞・テレビでは本名の「台湾出身日本在住作家・王震緒が日本で偉業を成し遂げた」と報じた。村上春樹氏の作品など、潜在的に「日本の文学作品」に対する関心が高い台湾市場だが、直木賞を台湾出身者が受賞するのは邱永漢氏(台南市出身:1955年「香港」で直木賞受賞)、陳舜臣氏(本籍が台湾だった/1969年「青玉獅子香炉」で受賞)以来の快挙となる。
東山さんは記者会見で「たくさんの読者から『台湾が舞台なのにノスタルジーを感じる』と行ってもらった」と語っている。台湾メディアの華視テレビでは「王震緒は日本で偉業を成し遂げた。彼の受賞作はすぐに翻訳され、台湾の書店に並び、高い売上を記録するだろう」と報じている。
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