キムタク、台湾で映画の撮影
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アイドルグループSMAPの木村拓哉さんが、観光CM撮影のため、7月11日から台湾に滞在、4日間の撮影日程を終了し帰国した。CMは台湾・交通部観光局が「訪台日本人旅行者誘致」を目的に主催したもので、11日夜、松山空港には、ファンら500人以上が待ち構え、木村氏が到着し姿を現すと歓声が上がった。
撮影の場所、時間等は「非公開」にされたが、関係者などから情報が一部漏洩。撮影場所の至るところにはファンが詰めかけた。12日には台北市内の花市場で撮影を敢行。ファンや、漏洩情報を取得した通行人らが集まったが、撮影区域には黒幕が張られ、木村さんを含む撮影の様子は完全に「シャットアウト」された。
撮影では、映画「レッドクリフ(赤壁)」で名を馳せた呉宇森監督が指揮を取った。木村氏や呉監督の起用には、台湾当局の「広告強化」の方針が背景にある。台湾観光局は、今年の年間広告予算として、約5,000万台湾元(約1億8,000万円)を計上するなど、かける金も大きいぶん、観光収入にかなりの期待を持っている。一方で、台湾メディア関係者は「高い出演料を払って『キムタク』を使うというのは、戦略が単純すぎる。林志玲さんを福岡に招致したのも『人気タレントを投入すれば、自然に観光客が増えるだろう』という発想で浅薄だ。『金をかけて人気タレントと有名監督を使えば何とかなる』という考え方ではなく、観光そのものを商品と捉え、観光客の満足度を高めるような売り込みの仕方をしなければ、台湾観光業界はそのうち衰退するだろう」と、冷ややかな反応も出ている。
一方で、台湾北部の大学や温泉街などでロケに参加した木村さんは、撮影行程中のボディガードや関係者らにグッチのネクタイやプレゼントを贈ったことで、台湾メディアからは「木村さんは関係者に対する配慮がある」と賞賛を浴びている。今回撮影された映像は、日本で秋以降に、テレビやインターネット、機内放送など各媒体での公開を予定している。
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