2024年11月24日( 日 )

2022年冬季五輪、北京に決定

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chinanews 国際オリンピック委員会は、7月31日、マレーシア首都クアラルンプールで総会を開催し、2022年冬季五輪の開催都市に、中国「北京」を選出した。次期冬季五輪は、2018年の韓国・平昌で、2大会連続のアジア圏での冬季開催だ。北京は2008年に夏季五輪を開催したため、短いスパンでの夏・冬の五輪開催となる。

 今回の北京は、北京市のみならず、北西に隣接する河北省の張家口(チャンジャーコウ)との連携での立候補となった。張家口は、毛皮の産地として知られる都市で、北京から約200km離れている。北京は、31日の総会で、カザフスタン・アルマトイとの投票に勝利(北京44票、アルマトイ40票)し、開催が決定。習近平国家主席は五輪招致代表団に対し、「皆さんは招致のために巨大な努力を払った。全国各民族の人民の支持のもと、冬季五輪を素晴らしい大会にするよう期待する」と祝辞を送った。

 中国国営の中央電視台(CCTV)は、祝賀ムード一色で、冬季スポーツの選手や関係者をスタジオに招いたトーク番組を放送。冬季五輪の主要種目や、メダルが有力視される種目の見どころに関して、特集を組んだ。

 五輪招致は経済面での起爆剤ともなり得る。冬季五輪は夏季五輪ほどの経済効果はないものの、経済活性化に向け、一定の影響力を持つ。中国は2008年の北京五輪、2010年の上海万博を契機として、経済の底上げを実現してきた。冬季開催決定も大きな快挙で、今後、競技場の新設などに向け急ピッチで準備を進めるだろう。北京市ではスケートやアイスホッケーなどの氷上競技、スキーなど積雪が必須となる雪上競技は張家口での開催となる見込みだ。

【杉本 尚丈】

 

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