アジアの大学「ベスト100」に台湾から11校がランクイン
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イギリスの教育専門誌「Times Hire Education」は毎年、「世界の大学トップ100」と、「アジアの大学トップ100」を発表している。選定基準は、得点化された研究や論文被引用回数、産業収入、調査力などの13項目だ。そして、2015年の1位は日本の東京大学、2位はシンガポール国立大学、3位は香港大学、4位は北京大学、5位は清華大学(中国)、6位にソウル国立大学(韓国)、7位・香港科技大学、8位・KAIST(韓国)、9位・京都大学、10位・ナンヤン科技大学(シンガポール)となっている。
台湾からは台湾大学が最高位で17位となっている。100位へのランクインは、日本が19校、中国大陸21校、韓国13校で、台湾からは清華大学、交通大学、成功大学など11校が入っている。中国からの台頭も際立つが、一方で、人口比で見れば台湾のランクインも多い。中華圏だけで30校以上となり、大幅なシェア拡大となっている。台湾メディア関係者は「台湾はトップ10には入っていないものの、100位以内に10校以上入るなど優秀と言える。ただ、そういった人材が、雇用の多い大陸やシンガポールに流出してしまうので、食い止める必要があるだろう」と話す。
世界ランキングでは、1位・カリフォルニア工科大学、2位・ハーバード大学、3位・オックスフォード大学、4位・スタンフォード大学、5位・ケンブリッジ大学、6位・マサチューセッツ工科大学、7位・プリンストン大学、8位・カリフォルニア大学、9位・ロンドン帝国大学、同率9位エール大学となっている。アジア圏では東京大学が23位、シンガポール国立大学が25位、香港大学が43位となっており、100位以内のほとんどが欧米圏で占められている。
一方、日本の大学で見ると、アジアベスト100では、東京大学以外に、京都大学、大阪大学、東北大学、名古屋大学、筑波大学、東京工業大学と、国公立が大半を占め、私立では早稲田大学が59位、慶応大学が73位、順天堂大学が75位に入っているのみで、国内と海外における競争力判断の差異を示す結果となっている。
【杉本 尚丈】
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