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21日午前7時ごろから、福岡市消防局に「硫黄のようなにおいがする」といった通報が中央区や南区を中心に相次いで寄せられた。同様の通報は春日市や佐賀県でもあった。
中央区春吉小学校の校庭に設置されている気象観測所(※写真)の観測データでは、午前9時時点での二酸化硫黄(SO2)の濃度が「0.023ppm」と通常の20倍の数値が測定された。通常値は、0から0.001ppm程度。
「二酸化硫黄」(SO2)は、1個の硫黄原子(S)と2個の酸素原子(0)が結合してできた「硫黄酸化物」で、空気より重い気体。自然界には火山や温泉周辺で大気中に放出されており、刺激臭がある。目や粘膜を刺激し、人体には有害である。
福岡市環境局環境保全課は、「二酸化硫黄の濃度が、通常の数倍から数十倍の数値を観測したが、国の定めた基準の範囲内で、体に悪影響を与えるレベルのものではなく、原因は調査中」としている。
【近藤 将勝】
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