2024年12月24日( 火 )

保守王国山口~2区選出の岸衆院議員が辞職し長男が世襲か

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【表1】山口県の衆議院議員
【表1】山口県の衆議院議員

◆安倍元総理の死去にともない、山口4区の補欠選挙が4月に実施される予定となっている。安倍元総理は22年7月8日、奈良市で街頭演説中に銃で撃たれ死去。公職選挙法の一部を改正する法律が令和4年(2022年)11月28日に公布されたが、補欠選挙は改定前の選挙区割り(下図参照)に基づき実施される。

【表2】4月に実施予定の山口4区の衆議院議員選挙(補選)に立候補予定者の経歴表
【表2】4月に実施予定の山口4区の衆議院議員選挙(補選)に立候補予定者の経歴表

◆4月に補欠選挙が実施されることをにらんで、衆議院山口2区選出で前防衛大臣の岸信夫衆院議員が、2月上旬にも議員辞職する意向を自民党幹部に伝えたことがわかった。昨日夕方、自民党本部に辞職の挨拶回りをしている。
・岸議員は銃撃され亡くなった安倍晋三元総理の実弟で、2004年に参議院山口選挙区で初当選し、2012年に衆議院にくら替えしている。2020年9月から2022年8月までは防衛大臣。現在は総理大臣補佐官。 

<まとめ>
 安倍元総理の死去にともなって4月に予定されている山口4区と、岸議員の辞職にともなう山口2区はダブル補選になる。岸議員は体調不良を訴え、後継に秘書で長男の信千世氏を推す。岸議員が2月に辞職に踏み切ることにしたのは、改定後の山口2区の新たな区割りを見据えたもので、岸家の世襲が続くことは間違いないようだ。
 また下関4区に安倍晋三後援会事務所の全面支援を受けて立候補して当選が確実視される吉田真次氏であるが、次期総選挙では林芳正議員の動き次第で、議員の座が維持できるかどうか、微妙な立場にあることが予想される。

【表3】4月に実施が予想される山口2区の衆議院議員選挙(補選)に立候補予定者の経歴表
【表3】
4月に実施が予想される山口2区の衆議院議員選挙(補選)に立候補予定者の経歴表

◆山口県の衆議院小選挙区の区割りは下記の通り改定される。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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